第2話

6

タエ[何なの、早く言いなさい。][和尚さんと猫たちが毎日勤行をやっているので、そこに月に2回参加させればいいジョー。超能力猫といっしょなら御利益があるジョー。]タエ[それは経費もかからないしめんどくさく無く、賽銭箱を置いてけば入れてくれるかもしれないわね。和尚さんのところに行ってみよう。]


タエ[今日は和尚さん。市長から父に話があって、客を呼べるようなアイデアが他にないかなって言われましたが、和尚さんと猫たちは毎朝一緒に勤行をしているので、そこに月2回ぐらい一般人を参加させたらどうかというアイデアがあったのですが、どんなもんでしょうか。賽銭箱を置いておいたら入れてくれるかもしれません。]


[なるほど。超能力ネコと一緒に勤行なら客を呼べるわな。2・30人も来ればたいへんなことだ。]タエ[それからここの本山や猫のことで不思議なことや、奇妙なことはありませんか。あれば猫の地毛に僧衣の文様が現れた理由がわかるかもしれません。]

7

和尚[なるほど。老師がおっしゃられるには最初に初代国王と老師とカイラス寺と3人で今の山門のところに来たら5匹の猫がいて、ネコ寺の方に招いたということだ。そこで3人の意見がすぐにまとまって今の地に寺を建てたということです。なぜ招いたかまでは今のところはわからないけれども、観世音菩薩のゴンちゃんならわかるかもしれないな。]


[わかりました。王宮に行ってゴンちゃんに聞いてきます。]タエは王様のところに行って今日の事を話した。[ゴンちゃん。ネコ寺の事教えてくれるかな。]”ワンワンワン。”すずがゴン太が犬用パソコンで打ち出したものをすぐにに持ってきた。[なんでも、気が満ちている場所で霊力も発揮できる場所なので、超能力ネコがそこに導いた。ということだ。]


[ありがとうございます。もう一度ネコ寺の和尚さんに会って、ゴンちゃんの言ったことを伝えてきますが、月2回一般の人も超能力ネコと勤行ができるということで纏めます。]

8

[ゴンちゃんが言ったことを正確に伝えるだけで、世界でここだけのパワースポットになるな。お客さんが来たら3人努力の成果だ。タエちゃんがネコ寺の後に直接に市長の所に行っちゃった方がいいかな。第一と第三の日曜日でもやることで、ネコ寺の和尚と打ち合わせをして決めたらどうですか、その結論をも持って市長の所に行けば広報に載っけてくれるよ。]


[わかりました。そのようにさせていただきます。失礼します。]ネコ寺に行って和尚に話したら、それで快諾したので家に帰って市長に電話をしてから訪問した。ネコ寺のいわれを話して勤行の話をしたら広報に載せるということだった。


よっちゃんとター坊の店これで忙しくなるわね。翌日、市の広報がすぐにネコ寺の和尚さんのところに取材に来た。その結果面白いネタなので情報をテレビと新聞に流すということだ。[さ~て終わったら、いつものコースの王室正門前のバードサンクチュアリーで糞の掃除をしてジュースとお菓子を貰って、金魚を見るジョー。]

9

テレビや新聞にネコ寺のことが出て、雑誌の取材の依頼が多いので市の会議室で応じることにした。

記者[広報から伺いましたが、まさにミステリーというか強力で間違いのないパワースポットですね。世界に誇れるものです。超能力犬で世界に認められているゴンちゃんがそのように言っているので間違いがないですよ。]


タエ[そうですね。その強力なパワースポットで月2回、一般の方でも朝の勤行に参加できるようにいたします。ネコちゃん達もきちっと整列をして一緒に真言を唱えるそうですよ。もちろんミャーミャーしか言えませんけれどね。はっはっはっ。先着50名様を受け入れるということです。もちろん無料です。]


記者[これは人気になりますね。昔の言い伝えでなく実際に猫に導かれた老師が2人もいるわけですから。間違いがないですよ。]

10

[王様との3人でバーミヤンの磨崖仏遺跡群を復興して、そのうえにムスリムから転宗させてアフガニスタン5派閥のゲリラを農民に変えて争いのない統一した国家にしたことで、3人共同でノーベル平和賞受勲されていますが、その老師が猫5匹に導かれたとおっしゃっているのですから重みがあります。]


タエたち3人はすべてをまとめてきたことを王様に報告した。[それはご苦労だったな。それじゃあ記念に猫観世音菩薩の15メートルの銅像でも造ろうか。]ワンワンワン。


[それは猫の銅像として世界一ですので大きなインパクトになります。開眼式を世界にアピールして大々的にやられたらいかがですか。][そうだな。参拝客が増えたり布教に役立てばいいからなやろうか。2週間後に落成開眼式で仏教センターの事務長に仕切らせればいいかな。][わかりました。老師に話して、仏教センターに話が行くようにいたします。]

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