学校が終わり、家に帰宅したら執筆活動の時間だ。


 主人公はもちろんヴァンパイアにした。正義の陣営である勇者は小説の中で散々見たので、逆に悪の陣営に関して書いてみたいと言う欲があった。

 買ってもらった小説で登場したヴァンパイアの特性を網羅し、その他にも参考にできるのがあるのではないかと期待して西洋の悪魔に関して描かれた悪魔辞典という本も1冊買ってもらった。

 悪魔辞典には、各悪魔の特性や特徴、発生地方などの情報が細かく箇条書きされており、その悪魔に関しての小噺が最低1つ掲載され、1悪魔につき1ページから3ページ程度にうまく纏められていた。表紙のデザインと少し立ち読みして”読みやすそう”と思っていたが、どうやらアタリだったようだ。

 小説と悪魔辞典のおかげか、怪異に関しての興味が僕の中で飛躍的に大きくなっていく。十分に資料が集まったところで、僕はやっと小説を描き始め、1日2ページのペースで執筆を続けた。

 それと同時期に、学校では一つの事件が起きていた……。

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