第6話

「うーん。確かに言ったわね。

私と恋人同士になりたかったら。

生徒会長になってから告白しなさいと

言ったわね。小学五年生の私は」


「で、お前は俺と、藤島くん、

どっちに入れたんだよ?」


「それは、今、言わなきゃいけないこと?

折角の懐石料理、冷めちゃうわよ?

高級料亭の個室を借りて、お互いの親には

席を外してもらってる今、ここで答えなきゃいけないわけ?」


「あー、そうだ。答えなきゃいけねぇだろ。

大体、なんで、あの日、俺のこと振ったお前がここにいるよ?どーして、

俺なんかとお見合いしてるよ?」

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