第10話
食事を済ませてまた部屋に戻る。すっかり寒くなった外と比べると暖かな室内にほっとすると、その勢いで気持ちも緩む。口数も増えてきた二人に弾む心。夜は目的の一つであった神楽を見に行く時間にあっという間になった。
早めに会場に来た甲斐があって真ん中の一番良い場所に座れた。ぞくぞくと集まる人たちに和気あいあいとした待ち時間。すっかり会場は満席になった。
ふっと暗くなった室内に舞台だけライトが付く。煌びやかな衣装を着た演者のセリフをゆっくり聞きながら物語を楽しむ薫。持って来ていた服が薄手の物だったために駆が貸してくれた白のトレーナーが薫を温めてくれてすっかり神楽の物語に浸っていた。
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