第2話~七宮さん、この状況わざとかな?~

僕の名前は、佐藤優、何処にもいる普通の男子高校生だと思う。

まあ、特殊能力と呼ばれる異能力?なんかないし、イケメンかときかれたらそうでもなく、平凡と言うか、たまに女の子に間違われた事もあったっけ?あれ?これって平凡か?

ちなみに僕の髪型はショートカットにアホ毛が一本と立っている髪型なのである。

身長が低いので、子供っぽく思われる事もあったなあ……ショタっ子では無いと僕は思っている。

そんな僕に一枚の手紙がやってきた。

差出人は同じクラスの美少女、七宮あかりさんだった。今時手紙で呼び出しってこのメールが主流になってるけど、まあ僕のメールアドレスなんか知らないから呼び出すのには手紙が一番なのだろうと思う。

そんな手紙で呼び出された放課後、あかりさんが僕に、相方になってと言われてしまった。

えっと、僕……一体、何をやらされるんだろう……?


次の日。

僕はいつも通りに起きて、学校の支度をする。

準備が出来た後、食事。作る事にした。

この家の食事当番は僕で、何故なら家族が料理下手なのである。こんな不味い料理を出されるんだったら、自分で作った方がマシだと思い、必死に料理の勉強。

今では何とかなってるので、家族分の料理を仕上げる。

料理が出来た後、自分だけ先に食べて学校に出かける事にした。

通学途中、誰からも話しかけられる事は無かった。まあ、これはいつもの事、僕はボッチだし、別に寂しくなんか思ってない。1人が楽だとも自負してるし、今日もモブとして過ごすと思う。

学校にたどり着き自分の席に着こうとすると、驚きの光景が目に見えた。

何故なら……七宮さんが僕の席の椅子に座ってるからである。

はっきり言おう。僕の席の椅子に座っている。

この空間は何か異空間に包まれている。

はい……!?何で七宮さんが僕の席の椅子に座ってるの!?

それを他のクラスメイトが見ているし、この状況で七宮さんに話しかけろと!?

僕はどうしようかと考えていると


「あ、優、遅かったわね?これからの事を話し合いましょう?」


笑顔でそう言いやがりましたよ、この人。

七宮さんが爆弾発言かましてきましたよ。その瞬間、この部屋の空気が凍った気がする……

だってモブだった僕に、美少女の七宮さんが僕の名前呼びだもん。ほら男子達がなんかヒソヒソと話してる気がするよ?何だろうね?はは……

僕はとりあえず七宮さんにこう言う事にした。


「七宮さん、そこ僕の席何だけど?」


「もう、私の事はあかりで良いって言ったじゃない……まあいいわ、それじゃあ授業も始まる事だし、また放課後に話し合いましょう」


七宮さんが自分の席に戻っていく。ええ~このような状況で席に着けと?何か僕、男子連中に睨まれてない?そりゃあ、モブの僕が美少女と名前の呼びあいをしていたら誰だって驚くとは思うけどさ……

男子連中に何かされるのかな?出来れば関わって欲しくないんだけどな……

とりあえず気にしないことにして授業に集中する事にしよう。うん。

そう決めて、僕は授業に集中することにしたのだった。








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