第7話 舞踏会と夢 〜2〜

「あ、あの、お褒めの言葉光栄です。」

「あぁ。当たり前だよ。僕が選んだ最高の姫なんだから。」


ん??キャラ崩壊してないか?確かここまで褒めてなかったぞ?


「さぁ、僕の姫。一緒に踊ってくれるかな?」

「喜んで。」


踊り中


てかこれ!よくある展開に行ってないか?!テンプレ確定演出じゃねーかよ。どうにか嫌われるには、、、

あ、そうだ。今足踏み付けるとか?

はっ!


|彡サッ!


え、避けてるし。怖。

とりあえずもう王子一旦諦めてアリス虐め倒すか。そしたら絶望してくれるだろ。


「有難うございました、王子。」

「あぁ。ソフィア、僕はちょっと主催の挨拶をして来る。そこで少し待っててくれないかい?」

「はい。」

「あ、それと呼び方。リン様で構わないよ。」

「いいのですか?」

「あぁ。僕がソフィアにそう呼んで欲しいからね。」

「ではリン様、いってらっしゃいませ。」


はぁ、これで一段落、か。

晩餐会も確か俺と王子に挨拶⇒始まる的なやつだったよな。めちゃくちゃ疲れるじゃねーか。


「皆様。今日は来て頂きありがとうございます。今日の舞踏会は舞踏会と言っても気軽なもの。是非とも楽しんで行ってください。」


あ、挨拶終わった。

これから多分ご機嫌取りの嵐が俺に来るな。


「ソフィア様、リンジェロ王子の執事であるリベイン・ハルクと申します。」

「あら、そうなのね。」


無視。無視を決め込む。

あ、去ってったわ。


「お嬢様。」

「ジャフリー、どうしたの?」

「挨拶したい令嬢が少なくとも40はおりますが、どう致しましょう。」

「今は気分じゃないし、どうせ学園で会うわ。今日は追い払ってちょうだい。」

「承知致しました。お嬢様。」


はぁ、、、疲れた〜。早く終われぇ、、、


「ソフィア!挨拶し終わった!」


は?報告すんな。って言う顔を作ること。それ大事。


「疲れた〜。今日は2人きりで色々話そうじゃないか。」

「ハイ。ヨロコンデー。(棒)」


あぁ。地獄の時間が始まる。



「お父様、お母様。おやすみなさい。」

「疲れを癒す為にぐっすり寝るのよ。」

「ソフィア、お休み。」


ふぁぁ。まじ疲れたわ。残業より疲れたかもな。


Zzz...

「、、、お、李央!」

「ん?ってえ!ソフィア様?!?!」

「私もこんなテンプレ状態嫌いなの。だから早く話すわね。」

「何でしょう!!」

「貴方、嫌われるの超下手なのね。」


グサッ


「ほんと、なんでなの。」


グサッ、グサッ。


「ソフィア様、、、直球と言いますか、、、」

「で、嫌われる方法、知りたい?」

「はい!」

「ハッキリ言うと、、、無理。」

「へ?」

「世界の構成上テンプレじゃないといけないの。」

「嫌です。」

「あら、反抗するのね?」

「あ、もっと言ってください、、、」

「気持ち悪いから話進めるわね。で、折角テンプレ状態から抜け出そうと頑張ってるわけだから、ちょっとだけ嫌われた所を纏めておいたわ。これで嫌われて。」

「ありがとうございますソフィア様ぁ、、、」

「じゃ、帰るわね。」

「え!どこにですか!」

「天界。また暇になったらくるわよ。」

「はい!」


ガバッ!


いい夢見た。テンプレから抜け出せないだと?上等だ。抜け出してやろうじゃないか!

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