第2話 ドレスショッピングの準備

「お嬢様、出来ましたよ。」


やっぱりソフィアは顔がいいな。貴族の朝ごはんってゲームの中では美味しそうに見えたけど今の俺の口にも合うのか?

あ、貴族だから挨拶しなきゃだっけ?


「おはようございます、お母様、お父様」

「おはようソフィア。」

「皆揃った事だし食べようか。」


モグモグ

めっちゃ美味しいじゃん。え、貴族ってやっぱすげぇな。


「そういえばソフィア姉さんは今日、ドレスを買いに行くんだよね?」

「そうよ。カーメリルも一緒に来る?」

「ダメよ?カーメリルは今日は昨日の続きの行政の勉強をして。」

「いいじゃないお母様。カーメリルにもドレスが沢山ある所に連れて行ってあげたいわ。」

「ほら!お姉ちゃんも言ってる!行っていい?お母様。」

「カリウス、どうする?私は輝いている目を見て凄く行かせてあげたくなるんですけれど。」

「いいんじゃないか?カーメリルのドレスも一緒に選べばいい。」

「ありがとう!お母様、お父様!」

「やっぱりカーメリルのおねだりには勝てないわね。」

「お母様おねだりに弱いものね。」

「そうなのよ、、、」

「じゃあカーメリル。着替えをして行くわよ。」

「はーい!お姉ちゃん!」


俺は知っている。カーメリルが寒色が好きで、カーメリル自体は暖色が似合う事を!!

実際、ソフィアも寒色の方が似合う気もするんだけど。


「ご馳走様でした。じゃあカーメリル、また後でね。」

「うん!あ、お姉ちゃん!」

「どうしたの?」

「今日せっかく久しぶりに2人で出掛けるから、初めて買った色違いのやつがいい!」

「確かに私もカーメリルもあの時からサイズは変わってないものね。いいわよ。じゃあまたね、カーメリル。」

「うん!」


さ、2度目のお着替えといきますか。

えーっと、まぁ俺は座ったりしとくだけで良いんだよな。

「ラージ、今日ドレス選びをカーメリルとすることになったから、やっぱりお揃いのドレスに着替えさせて。」

「分かりました。お嬢様。ただいま持ってまいります。」

「あ、お揃いのピンもお願い。」


あれ、もう居ないじゃん。


「そういうと思い、持って参りました。」

「あら、流石私専属のメイドだわ。ありがとう。」


え、いや凄くね?普通に凄いんだが。


〜着替え中〜


「じゃあ護衛の騎士も待っているし、行ってくるわね。」

「行ってらっしゃいませ。」


ふぅ。お揃いのドレスもピンも男の俺でも分かる可愛さだな。

あとこの肌触りから分かる高級さ。すげぇ。


「お姉ちゃん!待ってたよ!」

「あら、早いのね。カーメリル。」

「ソワソワしちゃってリンダスに早く早く!って急かしちゃった。」

「そうなの?フフッ。そこまでウキウキしてたのね。じゃあ今日はドレスをじっくり見ましょう?」

「お姉ちゃんに似合うドレスは私が絶対見つける!」

「楽しみにしているわ。じゃあ私はカーメリルのドレスを選ぼうかしら。」

「お嬢様、では行きましょう。」

「セル、ラン。今日はどっちも居るのね。護衛お願い。」


「「はい。お嬢様。」」

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