第51語 大化の改新

 蘇我宗本家打倒後に行われたとされる政治改革。乙巳の変(645年)の中心人物であった中大兄皇子・中臣鎌足らが主導したと伝わっている。改革により 都は 飛鳥から難波に遷され、政変の翌年(646年)、公地公民・租庸調制・班田収授法などを示した"改新の詔"が発せられた。狭義では、大化年間(645〜650)の改革を指す。

 政変後、皇極女帝の弟である軽皇子が登極(孝徳天皇:第36代)。左大臣として阿部内麻呂、右大臣に蘇我倉山田石川麻呂を任命。令外官である内臣として 中臣鎌足、国博士に高向玄理と僧旻を起用。先帝 皇極女帝の皇子 中大兄皇子は皇太子となり、実権を握ったとされる。

 ただし、大化の改新が実際に行われたかについては 疑義が示されており、後世の人物による潤色ではないかとする説も 一部で唱えられている。

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