✿人物紹介&拝啓『素人ホラー作家の舞台裏』の読者さま


 前作『ホラーが書けない』の「素人ホラー作家の舞台裏」は、俺が有給休暇を取って東京へ行き、霊感がある友人と久しぶりに会った日のことを中心に書いた。


 東京では再会した友人から新たな奇談を聞けて、とても充実した時を過ごすことができた。


 友人と次に会うのは有休を取ったときになる。

 有休は気軽に取れるものではないから、先のことになるだろう……。


 そういうわけで再会するまではノート整理を進めていく。

 ノートにはいろいろ書かれているけど、気になった内容から取りかかることにしよう。


 読者には申し訳ないが、これから書いていく物語は時系列がばらばらで、読みにくいかもしれない。


 そして「『ホラー』のタグが入っているのに怖くないぞ」と感じても、広い心で見逃していただきたい。






┄┄┄┄┄ 人物紹介 ┄┄┄┄┄


🍑主人公「俺」

紫桃(しとう) 千秋(ちあき)(男性)


 趣味でホラー小説を投稿している素人作家。


 もともとは東京で働いていたUターン組。 現在は関東圏で生活しているビジネスパーソン。

 霊感はまったくない。友人が異能者と知ってからホラーやオカルト、 超常現象などに興味をもつようになる。

 友人の体験談をもとにホラー小説を書いているが、 コメディーと化してしまうことに悩んでいる。


 友人との出会いは無職のときに通っていた職業訓練。

 はじめは友人に異能があるとは知らずにいた。 付き合いが長くなっていくうちに異能者と気づく。

 地元に戻ったため、友人と気軽に会うことはできなくなったが、 東京へ行く際には、奇談を聞くため会う約束を取りつけている。




🦉友人「コオロギ」

神路祇(こうろぎ) 鈴(れい)(女性)


 紫桃が書く小説のネタ提供者。


<異能スペック>

視覚:★★

聴覚:★

嗅覚:★★★★★

触覚:★★★

味覚: ―

 ※★の数=コオロギの奇妙な体験


 本人は認めていないけど霊感があり、 五段階で表すとニオイ(嗅覚)にまつわる体験が多い。


 地方から東京に来てすぐに職業訓練を受講する。 紫桃は職訓のクラスメートで、年配の受講生が多いなか、 同い年だったから自然と仲が良くなる。

 職訓終了後は派遣社員として働くようになり、現在も都内で生活している。


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