BL短歌

体をひくつかせて笑ってた お前のカッターシャツに溢れていた光


帰り道割ったパピコの片割れを俺の頬に当ててニヤつく


扇風機が回っている 進まない宿題を投げ出し寝転ぶ


お前とならその気になればキスだってできる という視線


彼女と別れた噂を聞く なんとなく触れないで並んで帰る


乱暴な口づけでこじ開けた関係を許してくれたお前が好きだ


叶うなら お前の心の全部が知りたい サイダーの瓶が瞬いている


女の子の体なんて初めから知らない だからそんな顔をするなよ



『リピート・サマー』


夏が滴り落ち恋が始まった 君の名前を呼んでいたい季節


失恋を繰り返す君の力になりたくて 毎夏君の泣き言を聞く


思い出を幾夏も重ねてる 出口はもうなくてもよかった

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る