2023年 10月
きつね顔のあなたはパスタを食べながら笑う 明日はあなたの番ね
母の時間奪って平気な私から奪っていく父 因果の法則
なんか、全然だめでごめんなさい そういうふうに生きてしまって
早起きをしたいと思っているけれど薬の影響でなかなかできない
早起きをできなければ100円を貯金箱に入れる計画
父の威厳 父の法律 父の愛 それに合わせることしかできず
助けてほしい 言うことを聞くから依存させて なんでしてくれないのよ馬鹿
浅ましい自分の心が嫌いです でも心理学的には合ってる
自分自身が法律にならなければ 自立というものはできないのかも
父は別に言うことを聞けとは言ってない 私は早く自立しなければ
自立なんてできないよ馬鹿 だって私一日中寝て暮らしたい
自分だけ助かってやろう自分だけ救われてやろう そう思ってる
本当は自分以外はどうでもいい 人の話は聞きたくないし
どうしたの? 大丈夫? 優しくあろうとしている自分が大好き
優しくはなくても礼儀はしっかりとしていなければならなかった
謝られても本当はずっと根には持ってる だって嫌いだもん
ナルシストな自分が嫌いというそぶりはしとかないと嫌われちゃうもん
ナルシストなのは私だけでけっこう 近くに同類なんていらない
私だけは私を愛すから だめだめで可愛い私を
他者愛を持った人とじゃないと付き合えない だって私は自分が好き
きつね顔の男の人が私に郵便を渡してくれる 「どーぞっ」って 可愛く
茶髪で色白の男の人が好きなのだ どこか線の細い人
優しくて立場の弱い人が好きで 二人で悲劇をやってみたいな
避けられない神の手によって窮地に立ち 絶望の淵で空を仰ぎたい
3日
翡翠色した髪の毛を震わせて少女は町を歩いていたり
いつかまた会える?と聞く子の目尻の光
どうしても会いたい人がいるのだと少年は気丈にこちらを見て言う
がらがらと人身売買の檻が通り 人々はつかの間静かになって
安心が欲しいのと子どもが泣いており 返事ができない吾を笑え
闘争をやめたら楽になるのかな最近まで仕事と闘っていた
父親と争うことをやめたとき やっと私は大人になるのか?
いつだって争うことをやっていた とにかく人が憎かった青春
良心を掘り出す必要がある 幼い頃は当たり前だったもの
外の世界は不潔を心がけ 内の世界は潔癖でいた
とりあえず気に入らないのそうやっていつも世界と闘っていた
7日
少年と女性の魂を持つ人に愛されてみたい 私を補完する
脳内には 出口はなくてどこまでも続く無限回廊があるだけで
純潔の少女と陰鬱な青年の魂が私の全てでそれでよかった
陰口を言ってきた近所の子がやがて結婚をするという苛立ち
結婚はイコール幸福ではないと最近やっと気づきはじめて
優しくない口調の父と柔らかい口調の父は共存してる
泣き虫の小さな私を救いたく 何度も声をかけている秋
やがて私も大人になる その中間の不安定な季節の終わり
白色のハンカチーフを振りながら君は僕の前から消える
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