2020年 2月
〈記憶〉
すれ違う 交わされる紙片 目配せと かつて世界は パステルカラーをしていた
流行歌 「あなた」という語りかけ 自分ごととして 聴きたくなくて
藍色の 記憶撫でて 口ずさむ なるようになったね 今も昔も
前世って? そんなのあるわけないじゃない 神様だったんだから、私たち
コスモスの 花束抱え 眉下げて 「覚えてる?3年後7月30日の夕飯を」
シャッターを 切らなくたって 僕らの破片 この世に残るよ ダークマターとして
〈春〉
麗らかに あなたが紡ぎ 手渡した 昨晩の夢 春キャベツの色
桜ゆく 僕はこれまで 愛を吸い 愛を吐き出し 生きてきました
例えばさ 水の一粒の 濁りを 光が赦す そういう季節
クラス一 優秀なあいつが 使ってる 鉛筆型の シャープペンシル
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