第一章9話 女神とステータスの概念

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前書き


何故この世界にステータスがあるのかが語られています。


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「ふぃ〜……生き返る……」


俺ことルークはいま大浴場に来ている。初めての謁見で心身共に疲れたのだが生き返るわぁ!


この大浴場なのだが4つの風呂がある。


1つは普通の風呂だ。普通の風呂だけに浴槽が一番でかい。2つ目は水風呂だ。これも特に説明はしない。


3つ目はサウナ。まぁ当然だな。4つは電気風呂だ。この電気風呂は雷魔法を使える人材を使ってレイアちゃんが調整して作った魔道具を使用している。


まぁおれは普通の風呂で満足するが。


「はぁ…色々やらないといけないことが多いな」


まだこの世界の何処に転移したのか、近くにどんな村や国があるのか、国の周りの森もわかっていない状況なのだ。まぁいきなり見晴らしがいい場所にワープしたらそれこそ面倒だ。俺の国民は俺を除いてすべて魔物だ。面倒の騒ぎでない。魔王認定すらされるぞ。


「慎重に動かないとな」


俺は重い腰を上げ風呂から上がる。脱衣場で体を拭いてると……


「ふんふんふ〜んお掃除お掃除ー!………きゃぁぁーー!ごめんなさいですぅ!申し訳ありませんですぅ!」


とメイドが入ってきた。茶色のショートカットで胸が大きい。だが天然でドジっ子ぽいイメージだ。喋り方もドジっ子っぽい。


「ごめんなさいですぅご主人様ぁ!そのぉ……少ししかみてないですぅ!」


「いいよ別に。少し見たんだ?」


見てないです!と言うのかと思ったら少ししか見てないです!と見た事を正直に言う。素直でいいのだがそこは気を使って見てないと言ってほしかったがまぁいい。ちなみに非公式なので口調は普通に戻してる。


「はいぃ……いえみてません!」


いやもう遅いからな!誤魔化されんぞ?


「正直に言ってごらん?」


「見てしまいましたぁ。その……素敵なお身体でした…」


メイドは頬を赤く染めながらチラチラこちらを見る。やっぱ見たんだ。ってかチラチラ見てるし。まぁ見られて減るもんじゃないけど。というかこんな可愛いメイドに言われたら嬉しいのだ。


「ありがとう。君名前あったっけ?」


「いえ、ないですぅ!」


だよな。メイドは基本、メイドAメイドBだった。この子はメイドAみたいだ。


「じゃあ名前ないと不便だからつけてあげるよ。うーん…何にしようか……」


「いいのですかぁ?」


「あーうん。他のメイドにもつける予定だからな。そうだな…。エール、君はエールだ!」


「エール…エール……はい!素敵な名前をありがとうございますぅ!私の名前はこれからエールですぅ!」


と満面の笑みで喜ぶエール。


「じゃあお仕事頑張って」


「頑張りますぅ!」


A、エーだからエール。我ながら安直だな。俺は脱衣場を出て自室に向かう。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


自室について早速やりたいことをやってみる。


「ウィンドウオープン」


俺の目の前に画面が出てくる。ちなみにこの画面は俺にしか見えてない。他の人から見えないようだ。


ん…?おや?メールボックスに1件メールが届いてる。ゲーム時代に他のプレイヤー、まぁフレンドだがその人達と会話するときに使われたシステムだな。


だか1件?まさか俺以外にも異世界へ来たやつが?


「まさかな……」


恐る恐る開いてみると……女神様だった。いやメール使えるのかよ!教えておいてくれよ!俺以外に異世界へ来たやつがいるのかとちょっとドキドキしたじゃねぇか!


まぁいい。なになに…?


『いきなりでごめんなさい。何点か説明をするのを忘れてたので連絡しました』


何点もあるのか?あの女神様大丈夫か?できる女の姿をしていながら、実は駄女神ではないのだろうか?


『いま駄女神とか思いましたか?違いますからね!教えなかったのには理由があるのですっ!』


うわっ!ドキッとしたよ…。俺の心読んでる。流石女神様だ。女神様が怒ってプリプリしている姿が目に浮かぶ。可愛い。しかし教えなかった理由か。気になるな。


更に続きを読む。


『教えなかったのは、あの場で説明しても多分理解できないと思ったのです。ですから転生させた後に教えようと思ったのです』


「なるほどな」


『まず〈聖戦タクティクスウォー〉とは違う点が何点かあります。まず1つ目は拠点宝珠は使えるのですが、魔物の生産はできなくなりました。ただ、元々拠点宝珠は人間の器を作れましたが、その機能は残っています。まぁ器を作っても、何も喋らない人形が出来るだけですけど。NPCはシステムで動かされてましたが、今いる民達は人形ではなく、本物の生きてる魔物にんげんです。元々器だけだった民達に魂を入れました。拠点宝珠は器は作れても魂は作れないので、私が魂を用意して器に入れたのです。その民達の魂にゲーム内のデータ情報や基本知識等を詰め込んでいます。人格については、生きてますので一人一人、既に自我を持っている事でしょう。もっとも守護王達は細かな性格が書かれていましたので、それを参考にいたしました』


魔物が生産出来なくなるのはまぁ分かるな。際限無く生産出来たらこの世界の生態系が壊れるだろう。それでも人形が作れるってやばいけど、まぁ使う事はないだろう。


それから守護王や民達には魂が無いので女神が魂を入れた。民達は基本知識や元あったデータ情報をインプットされているみたいだ。それに、一人一人違う性格だと。だが守護王達は俺の設定を参考にしているらしい…。恥ずかしい。


『拠点宝珠の忠誠ポイントですが、ブルへイアの世界で新たに魔物を配下にすると忠誠ポイントは貰えます。ちなみにですが、配下が殺されても復活はする事ができます!要は魂があればいけるのです!拠点宝珠は器の生成が出来ても魂は生成できませんからね』


このブルへイアで魔物を配下に加えたら忠誠ポイントがもらえるのは大きいな。俺も強化されるって事だよな?


あと配下達が殺されても復活出来るのは、まぁたぶんゲームシステムを少し引き継いだのか。拠点宝珠で器は生成出来るのは分かったが、配下達が死んだ場合に魂を入れるのは女神様だろ?じゃあ生き返らすためには女神様にいちいち報告しないといけないのか?


『そういう事になりますね!ちなみに配下達を復活する場合ですが、器を生成し私が魂を入れる工程で復活します。…が全く同じ者を復活出来るかどうかは分かりません』


ん?どういう事だ?


『つまり復活する前の者と、似て非なる者と言えばいいでしょうか?私も復活する前の者に極力近付けるのですが、魂が少しでも欠けていたりすると、全く同じ者が復活するかどうかは分からないのです。それに新しく器を生成するという事は、新しい体になると言う事。復活する前は剣を振るう事が出来たのに、復活した後は体がついてこないとかあると思います』


いやそれ爆弾発言じゃね?つまり配下達が死んでも復活できますよ。でも、もしかしたら復活する前の配下とは別人(性格など)かもしれませんよ。後は弱体化します。ってことだよな?


いや弱体化はまだしも別人になるのは嫌だわぁー。って事は結局それって死んだらヤバいってことだよな…。特にイーリスや守護王達が別人になるのも嫌だし弱体化したら戦力が大幅に下がってしまう。死ねないって事だ…。


『まぁ貴方達も今は人間、生きているのです!人間は一度死んだら終わりなんです!なのに貴方達は復活できる。そのデメリットが嫌なら死なないようにしましょう!』


簡単に言ってくれるなぁおい!まぁだが、女神様の言う通りだ。人間は一度しか死ねないのだ。それを前提に生きていけばいいんだし。何回も死ねるとなればデメリットもあって当然だ。というか配下達は何回でも復活する事ができるが、俺は問答無用で一度しか死ねないのに。


まぁだが、俺はゲームシステム上かなりチートなステータスになってるだろうからな!この世界でも無双してやるわ!


『次にですが貴方のステータスについてです。ゲーム時代では貴方の配下(民も含む)全てのステータスの1割を貴方のステータス加算されていたのですが、この世界では貴方にステータスの1割は加算されません』


前言撤回。なん…だと…?なら俺はめっちゃ弱いんじゃないか?


背中に嫌な汗が流れる。


『まぁこれも簡単に言えばNPCには対応されていましたが、魂が入った本物の魔物にんげんには適応外ということですね』


そういうことか。理解はできる…できるが認めたくないっ!ステータスを見るのが怖いよ。それに一度でも死んだらダメなんだろ?俺ヤバくね?


『そもそもこちらの世界のステータスなんですが、これもゲームとは違います!』


ここからの話は女神様の話が長かったので簡潔にまとめる。ステータスは端的に言えばある。だが、こちらの住人と転移者、転生者は少し異なるのだ。


・レベルについて


レベルの概念はあるが、それは転移者、転生者だけが見えるのだと。転移者、転生者には最初からステータスを見る魔法があるらしい。


この世界の住人にも魔物にもレベルがあるのだが、認知出来るのは転移者と転生者だけである。


・スキル


スキルもこの世界にはあるのだが、この世界の住人は自分のスキルを認知出来ない。魔物にもスキルはあるが、魔物も自分のスキルを認知出来ない。


これもそうだが、スキルを認知出来るのは転移者と転生者だけだ。


・ステータスの数値化


よくゲームで体力とか攻撃力とかの数値があるが、この世界では存在しないとの事だ。


とまぁ大まかな事はこれぐらいか?


『ステータスの概念ですがこれは勇者召喚に関係してますね。私がこの世界の管理を任された時は、ステータスという概念はありませんでした。大昔、魔王がいて人間の繁栄を妨げていました。その当時の人間はあまりにも弱く、強い人間はほとんどいませんでした』


そうなのか。昔はステータスという概念すら無かったのか。


『そこで魔王を倒す為に勇者召喚という魔法を私が創りました。異世界から若くて、正義感のある人間を、この世界に連れてくる魔法なのです。この世界を発展させたいという理由もありましたので、貴方のいた時代から勇者を選んだという事です。勇者召喚の術式には勇者がこちらに来る際に、私と直接会える工夫をしました。貴方が私と出会った際、白い空間にいましたよね?そこに勇者を呼んで、勇者に強力な力を授けたのです。それがスキルなのです。スキルにはレベルがあるですが、本来スキルとは目には見えないものなのです。言い方を変えれば、スキルというのは熟練度というものですかね?剣の扱いも最初は皆下手です。ですが、努力すれば剣の扱いは上手くなっていくでしょう?これを目に見える形にしたのがスキルなのです。この世界の住人に強力なスキルを授けれれば良いのですが、私はこの世界に干渉出来ない理由があるのでこう言う形になったのです』


勇者召喚って女神様が創ったのか!女神様はこの世界に干渉出来ないから、勇者召喚という魔法を創り、こちらの世界に来た勇者に強力な力を授けたのだ。


スキルのレベルだが、要するに人がどれだけ熟達しているのかを、目に見える形にしたろだろう。しかし異世界でレベルやらスキルは違和感だな。


それにしてもこの世界で干渉出来ない理由か。なんだろうな?というか俺の時代から勇者選ぶって…時間とか空間とか関係なしか。さすが女神様だ。勇者召喚をこの世界の住人に授けた方法は神託だ。


これも女神様に聞いたのだが、地球にも女神様と同じ立場の神がいて、その神は勇者召喚には了承済みだそうだ。


ちなみに勇者に選ばれる人間なのだが、勇者が若い理由は長生きして、この世界を発展させてほしいという理由もあるが、過度な発展は避けたいという理由もあるのだ。


言ってる事が矛盾していると思うが、要は機械みたいな影響が多い発展は避けたいのだ。魔法があるからな。大人の方が、知識があるから万が一、億が一に機械を作ってしまう可能性もある。若い方が知識が浅いから選ばれるのだ。後は若い方が純粋だったりとかの理由だ。


この世界に影響が少ないのなら大丈夫らしい。まぁ実際にカレンダーみたいなのがある。その程度の発展なら大丈夫だ。


『勇者召喚で勇者を呼び出すところまでは良かったのですが、貴方のいた世界の若い人間、勇者は『レベルやスキルはないのか?レベルが無いと強くなっている実感が湧かないんだよなぁ。スキルも自分がどの魔法を覚えているかとか、どれだけ扱えるか分かるようにして欲しい』と言いまして…。魔王よりレベルやスキルが高くなったとしても、魔王に勝てるかは分かりませんよ?それこそスキルを使いこなす技量や、多くの戦闘経験が必要になります。と言っても、『そう言われてもやる気でねぇよ。スキルも使いこなすって言うけど、修行とかしても実際スキルにレベルが無いから、強くなっているか分からんだろ?だけどレベルが1から2に上がったら少しずつ強くなっている実感を湧くし、もっとスキルを上げたいという意欲も湧く』言われました』


この勇者絶対にゲームやりこみ勢だ。まぁ若い者はそういうレベルとかスキルとか好きだよなぁ。それで納得してしまい、レベルやスキルという概念が出来たのか。


『実際、こちらの世界に勇者を呼んだのに怠惰な生活を送られては困りますし、自分から強くなりたいと思えるならそれも良いかなと。それにレベルやスキルは勇者達には一種の目安にもなりますし、そもそも勇者が魔王にやられては、呼んだ意味がありませんからね。どれだけレベルやスキルを上げれば、安全に魔王を倒せるかも考える事ができますし。まぁ勇者の意思を無視し、強制的に強くならせる呪いみたいなのも考えましたが、それは流石に可哀想かと思いやめましたが』


自主的に強くなりたいと思うなら良い事だな。強くなっていると目に見えて分かるならやる気も上がるし。ってか神様そんな事しようとしてのか…こえぇー。


『でも、最初の勇者は強くなりたいという意欲があるだけマシで、ちゃんと魔王も倒しましたし。後の勇者の中には、自分が勇者なんだとやりたい放題したり、中には元いた場所に返してください!なんて言う勇者も。もちろんそんな事は出来ませんし、私には謝る事しか出来ません。まぁ何とか説得して納得してもらいましたが…』


勇者も結構召喚されているのだな。まぁ元いた場所に返してほしいという奴の気持ちも分かる。大切な家族や友人がいるわけだから。まぁ俺には帰る場所というか死んでるから無理なのだが。


ちなみに地球では、行方不明ではなく、勇者に召喚された者の存在自体が無かった事になっている。元々勇者が二人兄弟なら、あっちの世界では一人っ子の認識になっているという事だ。


『とまぁ、こういう経緯でブルへイアにステータスの概念を創ったのです。つまり、レベルやスキルというのは一種の目安ですね。勇者達には必ずステータス魔法の分析アナライズを最初から授けてます。この魔法がステータスを見れる魔法ですね。ちなみに勇者は一人ですが、たまに巻き込まれて数人で来る事があります。多くは幼馴染とか友達とからしいですが、恐らく召喚の魔法陣の近くにいたので、一緒に巻き込んだのでしょう。まぁそういう場合も一応は勇者に相応しいスキルを授けてますね』


なるほど。この世界にステータスという概念がある理由はわかった。要するにレベルやスキルは転移者と転生者しか見れないという事。ただ、この世界の住人や魔物にもレベルやスキルがあるが、転移者と転生者しか認知できない事。そして分析アナライズという魔法がステータスを見れるのだな。


『大体理解できましたかね?ちなみに貴方と配下達はです!不老だからといって子供が作れないとか、死なないなんて事はありませんからね?何故不老かは貴方のステータス画面で種族を見れば気付くのではないでしょうか?分からない事があればこの宛先にメールを返信してくださいね!』


爆弾発言したな女神様。俺と配下達が不老だって?意味がわからん。色々気になるが一番気になるのはステータスだよな。


確かにこの情報はあの真っ白な世界で教えられてもピンと来ないだろう。だが今は、俺のステータス確認してみながら考えられる。見るの怖いが。


この世界で生きられるのか?それに俺の不老の意味が、ステータスを見ればわかると書いていた。まぁとりあえず確認してみるか。


「えぇと……ウィンドウのステータス画面だな」


俺はステータス画面を押した。


・名前:ルーク・シルバ・トワイライト

・種族:ホムンクルス

・年齢:31

・レベル:243

・称号:黄昏の王

・スキル:【無属性魔法Lv10】【剣術Lv2】【気配探知】【詠唱破棄】【魔力操作】【魔力感知】【言語翻訳】【言語変換】

・ユニーク:【神眼】


おぉ!これが俺のステータスか!レベルやスキル以外に名前、種族、年齢、称号、ユニークが書かれているのか。


まず気になるところだが、やはり種族だな。ホムンクルスとなっている。何故か……先程の女神様のメールを思い出して仮説をたてると恐らくはこの体が俺の本当の体ではないからだろう。


女神様のメールの一文にこんな事が書いてあった。『拠点宝珠は器の生成が出来ても魂は生成できませんからね』つまりは、器は創り出してるという事だ。


その器に魂を入れたのだから、それはもう人間ではない。人から生まれたのではなく創り出されたのだ。恐らく配下も同じ意味での不老だろう。


スサノオの種族ならホムンクルスの武神という事になるだろう。まぁ老いでは死なないと言う事だ。逆にこちらの世界で新たな配下をした魔物は寿命があるという事だろうか?まぁそこはおいおい確認だ。


次に目に付いたのが年齢だ。俺、ルークの外見は18ぐらいに見える。なのに31。これは恐らく俺が〈聖戦タクティクスウォー〉をリリースされた時に始めた年齢が21。つまりそこから10年経っての異世界へ来たから31という事だろう。この見た目で31はなんかやだわぁ。


次気になるのがレベルだ。何故こんなに高いのか。いやこの世界でこれは高いのかな?まぁこれもよく分からんが、ゲーム時代でちょくちょく戦争に参加してからか?まぁいいや。


次に称号だがこれは二つ名みたいなやつか?称号がついてて何かあるのか?と称号をタップすると。


【黄昏の王:トワイライト王国の王だけが得られる称号。】


ふむ。称号をつけてるからと言って特に何も無いようだ。肩書きみたいなものかな?まぁ俺にピッタリの称号だ。


最後にスキルとユニークだ。色々スキルが書いてあるのだが、その中で一番気になるのが無属性魔法Lv10だ。レベル10って高いと思うのだが、何故こんなに高いのか。


【言語翻訳】と【言語変換】はこの世界の言葉を理解出来るって事かな?流石にこの世界も日本語ではないだろうし。


それとユニーク【神眼】と書かれている。どういう効果なのだろう。まぁそれは女神様に聞いてみるか。


装備欄は無いようだ。そんなの作ったら、身に着けている全ての物を表示させないとダメだから無いのだろう。パンツとか装備欄に書かれるの嫌だし。


まぁゲーム時代では装備欄があったのだが。基本武器、防御、装飾品を一つずつ身に付けられる。


装備はガチャで手に入れるのが効率良く、装備ガチャは基本勇者側の為にあるのだ。兵士も装備出来るからだ。だが魔王側のプレイヤーや、一部の特殊な魔物だけは武器も防具も装備できるから、魔物側でも装備ガチャは多少価値はある。だけど俺はそこまで回さなかった。


回すとしたら強力な指輪等の装飾品を狙う時だけだ。その副産物として出たのが、俺が今着ているフェアリーローブだ。


とまぁ話はそれたが、こんなところか?無属性とユニークは気になったので神に聞いてみる。


確かこの宛先に返信しろと言っていたな。俺は気になる点を書いて返信した。


「さて女神の返信を待つか」


俺はトワイライト城の自室でゆっくりしながら女神の返信を待つ。

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