第一章8話 謁見後の語らい

――――――――――

前書き


セリフが多いためセリフの横に頭文字を入れています。


イ:イーリス

ス:スサノオ

リ:フェンリル

セ:セレス

ト:トール

ヴ:ヴィーナ

タ:タナトス

プ:プリン

レ:レイア

ル:ルーシー

ド:ドラグニル


今日は疲れましたので、また明日に続きを投稿します。


――――――――――――



自分の部屋に入りベットに倒れ込む。


「あー疲れた」


謁見とか初めてだから本当に疲れたよ。しかしイーリスや守護王達は予想以上に俺を慕ってくれていた。


まぁ嬉しいんだけど少しプレッシャーか?


でも初めての謁見でそこそこ上手くできたんじゃないだろうか?この後も色々やることがあるので寝れないのだ。疲れを取りたいが……


「あっそうだ!風呂に行こう!」


ゲーム時代では風呂には入れるが熱くもないし寒くないというものだった。お風呂の感触が分かるならNPCノンプレイヤーキャラクターの触れ合いだって出来るはずだ。それが出来てないのでお風呂もお察しだった。


だが今はできる!早速俺は大浴場へ行く事にした。


ちなみに俺の部屋は城の東側2階の通路の一番奥に部屋がある。その隣はイーリスの部屋だ。守護王達の部屋は西側2階の通路にある。


大浴場は1階東側の奥にある。


俺はメイドを連れずに向かった。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


その頃、謁見の間では……


俺が謁見の間から部屋を出て数秒後、ようやく立ち上がった守護王達。イーリスもその場に残っている。


リ「いやぁー!緊張したなっ!」


セ「ほんとねぇー。ルーク様の謁見って何年ぶりかしら?」


イ「確か7年ぶりじゃないですか?それ以外は主様の指示を私が皆に伝えてましたからね」


ちなみに、7年前にも謁見はあったと言っているが、ルークがお遊びでやってた事である為、ルークはそれをカウントしていない。


ド「ほう。7年前にも謁見があったのですか。それは存じ上げていませんでした」


ル「ん…私も」


タ「無理もないのだよ。ルーシーは5年目に、ドラグは8年目に守護王になったのだからね」


レ「妾は謁見の年に守護王になったから、いきなり謁見と聞かされたときはビックリしたのじゃ」


ヴ「あの時のレイア、緊張して可愛かったでありんすぇ」


レ「う、うるさい!緊張ならプリンもしてたのじゃ!」


プ「ボ、ボクは…その…いつも緊張しているのです」


リ「プリンは誰でも緊張というか恥ずかし屋やからなぁー!」


プ「あぅ……」


セ「リル、あまりいじめないであげてね。でも緊張しないのはスサノオとルーシー、トールぐらいじゃないかしら?」


ス「……いや我も緊張しておるぞ?」


タ「ふむ。そうには見えないのだがね」


ス「……仮面をつけているからな」


イ「じゃあルーシーはどうなのですか?」


ル「ん…緊張してる」


レ「そうには全然見えんのじゃが」


ル「我慢してる。無表情」


ド「なるほど。ずっと無表情を作っていたのですか。ですから頼りにされてるとご主人様から言われた時、やる気に満ちた顔をなされてたのですね」


リ「えっ!そんな顔してたん?見たかったわー!」


ド「えぇ。わたくしはルーシーの横ですのですぐに分かりましたよ」


ル「……してない」


ト「ガッハッハ!相変わらずドラグはよく観察しておるな!」


ド「恐れ入ります」


プ「と、トールおじいちゃんは緊張してたです?」


ト「お、おじいちゃん!?………まぁそれでええわい。ワシは緊張してたぞ?心臓が飛び出そうじゃったわい!」


トール以外の皆は2、3秒考えて同じ言葉を発する


「「「「「ないない」」」」」


と綺麗にハモった


ト「なんじゃい皆して!」


ヴ「トールが緊張だなんて冗談言わないでくんなまし?普通の謁見なら首が飛ぶでありんす」


ト「ヴィーナ、お前さんも大概じゃぞ?」


ヴ「わっちは大丈夫でありんす」


ト「んなわけあるかい!ワシが駄目ならお前さんも駄目じゃ!」


リ「はいはい!そこまでだよぉー!心が広いご主人様だから許されるんやで!」


その言葉に謁見の間にいる皆が頷く。


イ「それにしても主様の世界とか『げーむ』?とか女神様とかにはビックリしましたね!」


タ「ふむ。『げーむ』については分からないのだが、私達がこちらの世界に来たのは簡単に言えば、女神殿が私達の王を助けてくれたからなのだね」


セ「ほんとねぇー!女神様には感謝してもしきれないわぁ!もしルーク様がいなくなったら私…」


プ「ボ、ボクもルーク様がいなくなったら嫌!……です」


セレスとプリンの言葉に謁見の間にいる皆がしんみりする。


ス「……良さぬか。……我が主は今もここに居る。…いなくなったらと仮定の話をするな」


プ「で、でも…もしこの先ルーク様が危険な目にあって…」


ス「……愚問だな。…だからこその我等だ。…この先、我が主を害する障害があるなら我等が全力を以て盾となり主を守る。…故に我等守護王達がいるのだ」


ル「ん。ルーク様の敵、私の敵。排除する」


セ「そうねぇ!危険にならないために私達守護王がいるのだからねぇ!プリンちゃんもわかった?」


プ「う、うん!ボクもルーク様が危険にならないために全力で守るのです!スサノオさんありがとうなのです!」


ス「……うむ」


ト「ガッハッハ!スサノオいい事を言うじゃねぇか!」


レ「フン!妾の主を害する障害など我の魔法で打ち砕いてやる!」


リ「レイアちゃんは偉いなぁー!ウチは見直したで!よしよし!」


レ「な、何をするのじゃー!やめるのじゃ!守護王足る者、妾の主を守るのは当然じゃろう!」


イ「それでも偉いですよ!守るだけじゃなくて障害も打ち砕くなんて偉いです!」


レ「そんなの当然なのじゃ!なんせわ、妾の主じゃからな………ブツブツ」


恥ずかしいのか最後の方は守護王達でも全く聞き取れなかった。


プ「そ、それにしてもルーク様かっこよかったのです!」


ル「ん。流石私のルーク様」


セ「私のって所に異議を上げたいのだけど、同感だわぁ!」


リ「ウチらのご主人様やね!でもほんと格好よかったなー!ウチらのこと心の底から信じてくれてるって!」


ヴ「ほんまかっこよはったわぁー。わっちの初めて捧げてもいいでありんすぇ!」


イ「格好よかったのは同意しますがヴィーナ、今は子供達がいるのでそういう話は駄目ですよ。ね?レイア?」


レ「な、何故妾に振るのじゃ?ま、まぁ確かに少し格好よかったのじゃが…」


タ「あれこそ偉大なる王なのだよ。私達も偉大なる王の信頼に答えるとしようかね」


ト「ガッハッハ!そうじゃな!流石ルークの旦那だ!ワシも鼻がたけぇ!」


ド「わたくしなど感動のあまり……うっ。思い出したらまた涙が…」


ス「…確かに感動であった。…我が主に仕えれた事を女神に感謝する。…そして我はこの先もずっと我が主に仕えることをこの場で誓う」


そのスサノオの言葉に他の皆も続く。


イ「私もです!」


リ「ウチもや!」


セ「私もよ!」


ト「ワシもだ!」


ヴ「わっちもでありんすぇ!」


タ「私もだよ!」


プ「ボ、ボクもです!」


レ「妾もじゃ!」


ル「ん。私も!」


ド「勿論、わたくしもです!」


側近と守護王達全員がこの場に誓う。もしここにルークがいたら恥ずかしさのあまり卒倒していたに違いない。こんなにも側近達がルークの事を慕っていることをまだ知らないルークであった。


イ「さて皆、そろそろ主様から与えられた任のため動きましょうか!至急主様に入れなければならない問題が出てきたら私に連絡してください。直ぐに主様に取次ぎます」


その言葉に皆が頷いた。


イ「では皆、行動開始です!」


そして側近や守護王達は自分に与えられた任をこなすために謁見の間から散っていくのだった。


―――――――――――

後書き


読んでいただきありがとうございましたm(_ _)m


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