第一章5話 十人の守護王と報告1

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前書き

容姿や外見など決めるのってすごく難しいです。うまく説明できてないところがあるかもしれませんがよろしくお願いします。そして説明が長くなりまりすいません。


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突然だが俺、ルークの王という在り方について話したいと思う。


王というのは民や配下の主であり、誰よりも前に立ち国のため、民のため、付き従う配下のため、より良い未来にするために道導みちしるべとなる。王が不安になると言うのはその国民、配下も不安になると言うことだ。


この国は大丈夫なのか?と不安にさせないが為にいつ如何なる時も王は威厳を保つ。


だが不安にさせないが為に一人で全て抱え込むのは愚王だ。


そりゃそうだ。王とて人間、迷う時は迷うのだ。


だから俺は迷わず信頼できる配下に相談するだろう。だが全てを任せるのもまた愚王。配下に相談した上で自分なり纏めて答えを出す。帝王学なんて学んでいないのだから理想の王なんて分かるわけもない。


勿論、格式ばった場では威厳を保つようにするが、非公式の場ならラフでいたい。


というか側近や守護王はすべて俺がキャラクリエイトで創造したと言ってもいい。それは即ち俺が産みの親だ。


家族みたいもんだ。だからこそ側近や守護王達にも軽く接して欲しいものだ。


威厳がどうのこうので弱味や不安を見せず、それで国が危うくなるよりも、恥を忍んで信頼できる配下に相談するほうがいい。それでより良い国の未来に向かうなら幾らでも恥をかく。俺は才能があるわけでも無いし賢くもないただの普通の人間だ。


それに俺はずっと一人だった。頼れる者がいるというのは嬉しい事だ。


まぁ何が言いたいかと言うと。俺の王の在り方は、王にして王に非ず。公式の場なら王はするけど迷ったら相談する。それがどれほどかっこ悪い事でも国の未来のためなら頭を下げるのも厭わない。これが俺なりの王だ。


とは言ったものの…


謁見の間は入り口(配下達や王の客が入る所)からみて縦長だ。長方形ともいうかな?その入り口から真正面の奥に玉座が1つ置かれている。入り口から玉座を見て、玉座の右に部屋がある。そこから俺は謁見の間に入る。謁見の間というよりは城全体が魔王側の城ということで少し暗い。謁見の間全て見渡せるぐらいには明るいが。壁とか黒いし炎は青白いし本当に魔王の城だな。と考えながら玉座に座り、


「面をあげよ」


俺の目の前に十人の男女が頭を下げ、跪いている。


俺が「面をあげよ」と言った瞬間、その十人に男女は一糸乱れぬ動きで頭を上げる。


えっ…何その完璧な動き。シンクロしてるよ。まだNPCって事はないよね…?


公式の場では王をすると言ったが本当にできるのか?確かに〈聖戦タクティクスウォー〉をプレイしてた時は調子に乗って王の口調で命令してた時もあったけど……


ってかゲーム時は反乱とか暴徒は無かったけど一歩間違えればありえるんじゃないか…?そう考えたら冷や汗が止まらなかった。


〈聖戦タクティクスウォー〉では反乱や暴徒は無いが信頼度というものがある。信頼度が高いと忠実なのだが低いと命令を無視することがある。ゲームを放置したり命令を与えず待機させすぎると信頼度は下がっていく。


酷い国では襲撃され迎撃の準備を命令したが信頼度が下がりきっていたので命令を無視して滅んだ国もあるぐらいだ。


まずいぞ…。おそらく守護王達も自我はあるだろう。下手に威厳を無くしたら信頼度下がるんではないか?


「お、お前たち、よく集まってくれたな。感謝する」


「「「「「はっ!」」」」」


やべぇー!いきなり最初言葉に詰まった!これ以上は失態を許されないぞ!落ち着け俺!冷静にだ。


「お前達、先日トワイライト王国に巨大魔法陣が出現したことは知っているか?」


なんとか普通に喋る事ができた。いつも通りにだ。


俺の言葉に守護王達は沈黙している。肯定と言うことだ。王の許可なく喋ってはいけないので沈黙が肯定なのだ。喋るときは恐れながらと発言する。


「ならば良し。あの巨大魔法陣は転移の魔法だ。このトワイライト王国の全てが違う世界に飛ばされたのだ」


この発言には皆驚いていた。目を大きくする者、微かな声で驚いてる者、キョロキョロと顔を動かしている者。


こう見るとやっぱ自我あるんだなと俺は確信した。


「皆の驚きも分かる。だが今は冷静になれ」


さっきまで冷静になってなかった俺が何を偉そうにと思ったが心に留める。


まぁでもそりゃ驚くよな。俺は何故転移したか知ってるから冷静でいられるけど。近い内に女神ミール様のことを守護王に伝えようかな?まぁ一旦保留だな。


「まず転移した事で現状起こっている問題、これから起こる問題、民の状況、街の被害が無いか今分かる範囲でよい。第一守護王から順に報告してくれ」


「…承知」


第一守護王、男で名をスサノオ。オーガから進化し鬼→鬼神→そして4次進化をして武神となった。見た目は鎧のサムライだ。全身黒の鎧を着て角が生えた兜、鬼のような般若の仮面をつけて口から大きな2本の牙が生えてる。


身長は2m50cmとかなり巨体。俺が産み出したとはいえ威圧感がヤバい。仮面をつけているから表情が見えないのがまた怖い。だが男というものサムライはかっこいいし好きだ!夜中トイレでばったり会ったら失神する自信がある。


性格は命令に忠実で王の言葉は絶対。お硬い性格だ。


火力前衛型で刀を持って戦う。瞬間火力では守護王一だ。当然レベルは100。守護王っていうか種族に神ついちゃってるけどな。ちなみにスサノオさんは外から敵が侵入しないように見張っている。まぁ簡単に言えば門番。


「…外は転移したからなのか森に囲まれている。…国の近くに湖も見つけた。…我の気配で森を探ったところ特に脅威となる敵はいない。…我が主、我からの報告は以上だ」


「うむ。報告ご苦労。引き続き外の監視を頼んだ」


「…承知」


少し独特な喋り方だがやはりかっこいいな。それにしても国の周りは森になってるのか…。〈聖戦タクティクスウォー〉では、国の周り大草原だったのに。


もしかしたらこの森に住んでる人間、またはエルフなどいるかもな。まぁスサノオが脅威になる魔物がいないというのは僥倖だな。


「次に第二守護王、報告を頼む」


「はっ!」


第二守護王、女で名をフェンリル。ウルフ系上位種の魔狼から氷狼→氷狼王→そして神狼になった。


外見はハイレグアーマーで足は太もも辺りまであるグリーブを装備している。ハイレグアーマーのお腹はお臍が見えるようになっている。そのハイレグアーマーの上から黒のローブを羽織っている。このローブは認識阻害の魔法が付与されていてローブの帽子をかぶると発動する。


髪型は青色で胸辺りまでありサラサラではなく所々髪先が逆立ってるので髪のボリュームが多く見える。そして右と左の髪の一部を束ねて胸に下ろしてるので狼らしい。目は青で狼耳は青、尻尾も青だが尻尾の先だけ白になっている。


性格は明るくていつも楽しそうだ。笑うと片方の八重歯が見える。チャームポイントだ。


ちなみに身長は175と女性にしては高い。戦い方はスピードを活かした戦闘で敵を翻弄する。武器は自分の爪や格闘術も使う。


ちなみにフェンリルは偵察部隊を任されている。皆からはフェンリルのリルと呼ばれている。


「森の一部をウチの眷属である魔狼に偵察させました。スサノオの言った通り脅威になる魔物はいませんでした!強くてもジャイアントボア程度でしたね!そして湖の辺りも調査しましたが特に変わった所もなく普通の湖でした!森の調査はまだ一部ですがこれ以上はご主人様の指示を仰ぐことにしました!ウチの報告は以上ですご主人様!」


と褒めて褒めてと目で訴えてくる。フェンリルの尻尾はイーリスの尻尾とは違いかなりの勢いで尻尾が揺れている。何だこの可愛い生き物は!それに自分で考えることが出来ているのが感動だ!


「う、うむ!良くやったぞ!湖に関しては我の方からも、一度調べてみる。引き続き森の調査を続けてくれ。しかし何があるかわからないから深追いはするな」


「了解です!」


外見は20ぐらいの美女なのだがどうもイーリスより精神は幼そうに見える。イーリスは逆にしっかり者だから姉に見える。実際イーリスのが早く産まれてるから姉なのだが。


でも外見だけだとイーリスは身長155だから妹に見える。妹に見える姉イーリスと姉に見える妹フェンリル……これはこれで良い!


「では次に第三守護王報告を頼む」


「わかりました」


第三守護王、女で名をセレス。セレスはエルフから進化しハイエルフ→ハイエルフクイーン(男ならキング)→そしてエンシェントエルフに進化した古代のエルフ。


外見は胸元が開いた緑のワンピース一枚だけだがそれでも清楚と思わせる美しさ。女神ミール様と遜色ないぐらい綺麗だ。


髪はサラサラとした金のストレートで腰辺りまで伸ばしている。目は翡翠色で何より胸がでかい!エルフは胸が小さいと聞いたが俺は胸を大きくした!巨乳エルフはみんなの憧れだよねー!


性格はしっかりしてるのだがおっとりもしている。まさに聖母や慈母の言葉が似合うエルフ。そういう性格のため俺の事を子供扱いする(ゲームの時の話)時がある。たまにサイドテールを要求してたがセレスのサイドテールはまさに美しい母親で立場は皆のお母さん。こんな母親欲しかったよ…。


身長は170とやや高い。魔術や支援に特化して回復のエキスパート。戦い方は支援特化だが攻撃魔法も使う。さらに治療部隊の隊長をしている。


「転移した事で民が大きな怪我をしたという話は聞きませんねー。でも些細な事での喧嘩や転移してビックリして鋭利な物を落として怪我をしたってぐらいね。民が大きな怪我をしなくて良かったわぁ。ルーク様私の報告以上です」


「そうか。報告ご苦労。セレスなにか気が付いたと事とかは特にないか?」


「そうねー…。トワイライト王国の外の森なんだけど精霊の力を感じますね。もしかしたらエルフか妖精が近くにいるかもしれませんね」


「そうか。精霊がいるか。調査する時はセレスの力を借りるかもしれん。その時は頼むぞ」


「えぇ!まかせて!」


セレスは動作が大きいな。悪いことじゃないのだが、そうねー…と考えてる時、人差し指を頬に当ててるのが可愛い!小さい動きでも大きい胸がプルンプルンと揺れるから目のやり場に困る。我慢だ俺!


「うむ。次に第四守護王報告を頼む」


「おぅ!」


第四守護王、男で名をトール。トールはドワーフから進化してハイドワーフ→ハイドワーフキング(女ならクイーン)→エンシェントドワーフに進化した。


ズングリした体型だが決して太ってる訳ではない。ズングリした体型だがその殆どが筋肉である。腕なんて丸太かと思うほど太い。


髪型は茶髪だがとんがり帽子をつけてその上から水中メガネのような目を守るゴーグルもつけている。横髭や口髭、顎髭が生えまくっている。今は薄着を着て腰にはエプロンみたいなのをつけてる。さすが職人って感じの服装だな。


ドワーフは鍛冶が得意と色んな小説で良く見たのだが、トールも鍛冶職人だ。エンシェントドワーフになって鍛冶の腕は神の領域ではないかとおもう。勿論建築などもできる。鍛冶職人だから戦わない訳ではない。


鍛冶が主だが戦闘になればフルプレートを装備し頭は兜でハンマーを持って戦う。魔法は得意ではないが土魔法は使える。性格は豪快で大雑把。だけど鍛冶になると繊細になる。身長は160とドワーフにしては高い。


ちなみにトールは鍛冶職人兼建築士だ。家が壊れたり作るときはトールのチームが活躍する。


戦い方は前衛で攻撃と防御を活かした戦闘をする。


「そうだなぁーワシからは特に報告はないなぁ!転移で家が壊れたって報告も聞かねぇからな!ありがたいこったガッハッハ!」


「そ、そうか。報告ご苦労」


「おぅ!また問題がおきたらルークの旦那に報告するぜ!」


違う世界に転移しても不安どころか豪快に笑ってみせる。さすがトールだな。こいつといると不安なんか飛んでいくんだよな。ありがたいぜ。


「うむ。次は第五守護王報告を頼む」


「かしこまりんした」


第五守護王。女で名はヴィーナ。ヴィーナの種族はちょっと特殊で、夜魔サキュバス→夢魔→ナイトメアクイーンにしてから次の進化、ナイトメアプリンセスにせずに合成させる。合成させる相手は吸血鬼。吸血鬼の第3進化のヴァンパイアクイーンと合成したら特殊第4進化のブラッドナイトメアプリンセスになる。


魔物合成はどんな魔物でもできる訳じゃなく、既に決まってある合成リストがある。一定の条件を満たせれば合成できるようになる。


ヴィーナの外見は紫の着物ドレスで両肩を見せてヴィーナの巨乳の谷間が見える。着物ドレスは太ももまでぐらいしかなく足を上げるとパンツが見えてしまうんじゃないかと思うぐらい短い。


そして太もも辺りまでの黒のニーハイにぽっくり下駄を履き、お臍の辺りで帯にしたら少し細い帯を蝶々結びしてる。


髪はピンクでロングのストレート。セレスと髪型は似てる。目は赤くセレスと体型は似てるが真逆な性格。


妖艶で辺りにフェロモンをこれでもかと放っている。そこらへんの男ならまず間違いなく魅了される。


まぁ俺が外見とか決めたのだが俺も直視できないぐらいエロい!太もものムチッとした肌!両肩が見えて上乳が見えて谷間も見える!なんてけしからん!ヴィーナの性格は貴方に気があると見せかけて使えなくなると捨てる小悪魔みたいな性格。


しかもボディタッチがやたら多い。ヴィーナの口調は廓言葉だ。まさに花魁の女みたいだ。だが俺は廓言葉があまりわからないので間違って設定している言葉があるかもしれないが。


身長は165でヴィーナの部隊は暗殺部隊。拷問などもする。


戦い方は隙が出来たら必殺の一撃を突く。洗脳魔法なども使う。ちなみに武器はダガー。


「そうでありんすね…。わっちからも特に報告はありんせん。強いて言うならお前様の側にいたいでありんす。最近ご無沙汰なんでありんす」


ご無沙汰と言いつつヴィーナは初体験はまだだ。俺が設定したのだから間違いない。


だがエロ要因は必要だ!


「わ、わかった。報告ご苦労。それはまた今度な…」


俺的には上手く回避できたと思ったがヴィーナ以外の女性達からの目線が厳しくなった。


な、何故だ!?特にセレスなんかはニコニコしながら怒っている。や、やばい!顔を合わせないでおこう…。


これで5人の守護王から話をきいた。普通なら王の御前なのにタメ口、特にトールやらヴィーナなどいいのか?ってなるけど元々そういう口調に設定したのだから個性を貫いてほしいと言う事で俺は許可してる。


まぁタメ口だから舐められてる訳ではないし敬られてるとおもう…。多分…。


あと守護王の名前だけど殆ど神の名前だ。考えたけど思いつかなかったからそうした。ネーミングセンスゼロの俺にそこまで求めてはいけない。ヴィーナもヴィーナスから取った。


神の名前じゃないのはセレスだけだ。いやセレスって神がいるかもしれないがセレスだけはなんとなくセレスにした。


まぁいいよね…。


「で、では次に第六守護王、報告を頼む」

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