第2話
「なんだかなぁ、何かおかしいよな」
俺はそういうしかなく繫華街を歩いていく
よく見るとリクルートスーツがキラキラ輝やいている男性や
ショッキングピンクでとげとげしい衣装に身を包んだ女性が歩いていく
いつの間にか駅はビル群の中にあり見上げていくと黄色いビルに
ボコボコと穴が開いていてBOXのように仕切られた中に
ビルの半分もある猫が飛んだり大きな女性が髪をかきあげている
「あんな大きな猫がいるのか」
俺は科学の進歩は凄いんだな、と感じた数ヶ月前には無いビルが
突然現れ、変な格好が流行り駅は様変わりした
さらにはビルの中に大きな猫が飛んでいる
そのビルには入れるようになっていた
古風にも天使や花や蔦が絡まるベルサイユ宮殿に似たドアは勝手に
人が通るたびに開いたり閉じたりを繰り返す
物珍しさにジロジロ見ながら中に入ると空中に浮いていた
例えば、人、四角い模様の箱、動物、ベット、椅子
落ちてこないが浮かんでいるそれらをすいすいと通行人が触る
触れたところから赤い文字が浮き上がり数字が出てくる
呆然としている俺に丸く赤いボールに顔がついたものが近づいた
「はじめまして、お客様何をお探しですか」
赤いボールが喋る
「うわぁなんだお前」
叫んで後ろに転んだところで白いボールがさらに集まる
「大丈夫ですか・・・お怪我のさいには・・・」
俺はだんだん怖くなりその場から走り出した
noisy depot 白井 くらげ @shikome
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