ごめんね、私

好きでもない人と寝るのは罪なのだろうか

そんなことを考えながら、私は好きでもない男の隣で今日も寝ている


高校生の時には、大学生になったら格好いい彼氏を作って、色々な場所にデートに行って

あんなことまで…なんて考えていた


幸せは人の数だけあるなんて言葉を、どこかで聞いたことがあった

私の周りの子たちには、彼氏がいる子もいれば、いない子もいる

いない子に比べれば、多くのセフレがいる私の方が充実しているのだと、自分に言い聞かせている


ベッドから出て、コップ一杯の水を飲んだ


私は男が好きなわけでも、セックスが好きなわけではない

誰かに求められたいわけでもない




何もない自分が怖いだけ




「ごめんね、私」


私はそう呟いて、今日も目をつぶった。

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