第11話

気がついて、目が覚める。

今日は、学校が無いので、目覚ましをかけなかった。ベットから降りて、日付と時刻を確認してみると

十二月二十三日の土曜日となっていて、時刻は十時となっている。

さすがに寝すぎたかなで……とか、思ったが

まあ、別に何も問題は、ないだろうと思い、リビングに向かった。

リビングに向かうと、母親の西村恵子さんが、話しかけてきた。


「舞、やっと、おきたの?」


「うん」


「学校が休みだからって、今の時間帯まで、寝てる事は無いと思うけど……休みの日だって、早起きしたほうがいいわよ?」


「う……努力はしてみるよ?」

休みだから、いつまでも寝ていたいなで……とか思うのは間違いなのか?とか、思ってしまう。


「まあ、いいわ、朝食は、もう出来てるから、食べなさいね?」


「は~い」

そう言って、恵子さんは、冷蔵庫から、朝食を取り出して、テーブルの上においた。

朝食は、ご飯にコロッケ、野菜炒めに目玉焼きだった。俺は、早速朝食を食べる。

味に関しては、冷えていて、ちょっと落ちていたが、うん、まあまあいけていた。

あっという間に食べ終わって、これからどうするか、考える。

今日は同じクラスの志木香織が、スケートに誘いに来るのであった。これは動きやすい格好に着替えたほうがいいかな?と思い、恵子さんに聞いてみる。


「ねえ、お母さん?」


「何?舞」


「今日ね?私、スケートに行く事になったんだけど、服装ってどうすればいいかな?」

そう聞くと、恵子さんが


「そうねえ……じゃあ、私が用意してあげるわね?」


「え、いいの?」


「ええ、ちょっと待ってなさい」

そう言って、移動した後、恵子さんが服を持ってきた。


「はい、これに着替えるといいわ、滑るのだったら、この服がいいかもね?」


用意してくれたのは、ジャージみたいな服と、アンダースコート?みたいな物もあった。


「どっちを着る?」

そう言ってきたので、俺は考える。

フィギュアスケートみたいに滑るのだったら、アンダースコートがいいかもだけど、別におしゃれを気にする事はないので、ジャージの方を選ぶ事にした。


「じゃあ、こっちを着るよ」


「そう?私としては、こっちを着てほしかったけどね」

なんか恵子さんが、残念そうだった。

俺は、とりあえず、自分の部屋に戻ってまず着てる服を脱ぐ事にした。

着てる服を脱いで、下着姿になり下着の色が黒色なので、ちょっとどきどきしたが

その考えをやめて、受け取った服に着替える。

着替えが終わって、必要かな……と思われる物を持って準備出来たので、どうしようかな……と、悩んでいると、ピンポーンとチャイムが鳴って、志木香織がやって来たみたいだった。

準備できたので、出かける事にした。

「行って来ます」

そう言って、玄関を出る。

すると……

「よ、舞」


何故か、孝之がいた。

何してんだ?こいつ……と思って、何故ここにいるのか聞く事にした。


「孝之、何でいるの?」


「何でいるって、舞を誘おうとしたら、志木がやって来てさ?二人でスケートに行くって言ったから、俺も一緒に行こうかなってね?別にいいだろ?」

孝之がそう言ってくる。

俺は香織に確認してみると、香織は「ま、せっかく来たんだし、別にいいんじゃない?」

と言っていた。しょうがないな……と思い


「判った、一緒に行っていいわ」

と言うと


「OK、じゃあ行こうぜ」

こうして、三人でスケート場にに行く事にしたのであった。俺達は、とりあえず街の中を出歩く事にした。

冬なので、風が冷たく、ちょっとと言うか、結構寒く感じた。

やっぱジャージを選んで正解だったな……

そう思いながら歩いていると、スケート会場に辿り着く。


「ここが新しく出来たスケートリンク場よ?」

香織がそう言って、外観を見てみると、新しく出来たばっかりなのか人がたくさん建物の中に入っているのが見えた。


「じゃあ、中に入ろうぜ」

孝之がそう言ったので、俺達も中に入る。

入場料が500円で、貸し靴が200円だった。これは高いのか安いのか判らなかったが、料金を払って、更衣室に入った。

中に入ると、女子更衣室なので、何人か着替えているのを発見、よく見てみると、俺より胸の大きな人物がいなく、ほとんど貧乳だった。

香織も着替えるみたいらしく、着てる服を脱いで、下着姿になる。白色のブラと下着で統一してあって、なんか清楚な感じがした。

俺はどうしようかな……と思い、まあ着てきた服で滑ろうかな?と思っていたので、貸し靴だけ履き替える事にした。

香織も着替え終わったらしく、「準備できたよ?」と言ってきたので

そのままスケートリンクにあがる事にした。

リンク場にあがってみると、沢山の男女が滑っているのを確認できた。


「じゃあ、滑ろうか?」

香織がそう言ってきたので、俺は「うん」と返事して滑ってみる。

氷上に立ってみると、バランスが目茶目茶捕りにくくて、立っているのがやっとだった。

香織を見てみると、スイスイと滑っている。

この差は一体何なんだ?と思っていたが、滑れないのはつまらないので、一歩づつ歩く練習をしていると、孝之がやって来て、こう言って来た。


「お、舞、滑れないのか?なんなら教えようか?」

うわ……言い方がむかつく……

俺はそう思いながら


「結構よ、自分で何とかしてみる」

と言うと、孝之が


「危なっかしいから、手伝う」

と言って、手を握ってきた。


「じゃあ、一歩ずつ歩いてみろ」


言われなくても!と悪態をつきながら、前へ前へと滑ろうとして、バランスを崩してしまった。


「うわ!」


孝之に倒れこむように倒れしまって、体の痛みは無かったので、怪我がなくてよかったけど

倒れたのを見たのか、香織がやって来て


「舞?大丈夫?」


「何とか……」


「それにしても……舞、えろ~い、孝之君、うれしいんじゃない?」


「え?」


よく見てみると、俺の下にいるのが孝之で、胸の谷間に孝之の顔があった。

しかももぞもぞと動くので、変な感じになっちゃった。


「ちょ!ど、どいて……!」

「舞……いい匂いだな……ん」

と、いきなり乳首を吸ってきたので、驚いてしまった。


「あ……って……い、今……私の胸、吸ったでしょ!?」


「ああ、ちょうどあったから……それにしても、舞、いい胸だよな?いい匂いだし」


「な、何いってるのよ!」

いきなりそんな事を言ってきたので、驚いてしまった。

これは離れた方がよさそうだよな……?と思ったので


「何言ってるの!もう手伝って貰わなくて結構!一人で練習するわ」


「いや、手伝うよ、また転んだら危ないだろ?」


そう言って、再び手を握ってくる。

それを見た香織が「うっひゃ~、ラブラブね~?」と冷やかしてきた。

茶化さないでくれ……頼むから……

氷の上じゃ思うように動く事が出来ず、結局孝之にアシストして貰う羽目になってしまった。

数時間滑って、何とかバランスを取る事が出来て、一人でも滑れるようになった。

一人で滑っていると


「ねえ、彼女?一人?」

と、茶髪でいかにも頭悪そうな男が、俺に声をかけてきた。これって、ナンパか?と思い、こう言う事にした。


「一人じゃないです」


「じゃあ、彼氏と来てるの?」

彼氏ってな?こいつうざいな……さて、どうするか……と思っていると、孝之がやって来て


「どうした?」

と聞いてきたので、咄嗟に閃いて、俺は孝之の腕を掴み、こう言う事にした。


「ええ、そうよ」


「っち、男連れかよ」

そう言って、俺のそばからいなくなった。


「一体何なんだ?あ、もしかしてナンパか?それで俺が彼氏役?」


「何でもない、あ、そろそろ暗くなるから、終わりにしない?」


「そうだな」


「じゃあ、決まりね?香織もそれでOk?」


「ええ」


「じゃあ、決まりだな」

こうして、滑る事をやめて、帰る事にしたのであった。靴を履き替えて、会場から外に出てみると、冬の天候だからかもうすっかりと暗くなっていた。


「じゃあ、私、こっちだから、今日は楽しかったよ?それじゃあね?」

そう言って、香織が別れた。

残された俺と孝之は、どうしようか……と思っていると孝之が


「舞?何所か見て回るか?」


そう聞いてきたので、俺はこう言う事にした。


「いいよ別に、もう暗いし、真っすぐ帰るよ」


「そっか、じゃあ帰るか」

そう言って、家に戻る事にしたのだった。

孝之とは、隣同士なので、家の前に辿り着くと、孝之が


「それじゃあな?あ、それと舞、可愛かったぞ?」

とか言って来やがった。俺は、それに対して


「さようなら」

そう言って、西村舞の家の中に入ると、母親の西村恵子さんが


「お帰りなさい、舞、どうだった?」


そんな事を聞いてきたので


「えっと……まあまあだったかな……」

と言って、自分の部屋に戻って、着てる服を脱ぎ部屋着を着る事にした。

着替え終わった後、リビングの方に行くと、恵子さんが


「お風呂沸いてるから、入ってきなさい」と言っていたので俺は、了承して、浴室に行く。

着てる服を脱いで、タオルを持ち、浴室に入り、シャワーを浴びる。

うん、シャワーの水滴がかなり気持ちいい。

シャワーで体を洗って、乳首を凝視する。


「孝之に吸われたんだよな……ちょっと変な気持ちなったけど……あれって、もしかして感じちゃったとか?いや、ないない……」

とりあえずその考えをやめて、体を洗う事にした。石鹸で、体を全身洗って、頭をシャンプーで洗い、浴槽に漬かる。

浴槽の温度が、丁度いい具合に設定されていて、結構気持ちよかった。

一瞬うとうととして、眠りそうになったので、眠る前に浴槽からあがり、体を拭く。

用意された服は、赤色のブラと赤色のパンティー、白のシャツに青いスカートだった。

俺は、黙ってその用意された服を着て、おなかが減ったので夕食を取る事にした。

夕食は、鍋物で、結構美味しく、おかわりをしてしまい恵子さんに「舞?食べ過ぎると太るわよ?」と忠告を受けてしまった。

まあ、太ったら太ったで、ダイエットすればいいのか?って思うけど……

夕食を食べ終えて、自分の部屋にいき、ノートを開き、こう記す。


「六日目、今日は志木香織と孝之と三人でスケート場に遊びに行く、エロハプニングあったけど、それ以上の進展はとりあえずなかった、明日もお休みで、確か、十二月二十四日なのでクリスマス・イブなんだと思う、どうなるのか全く解らないって所……まあこんな感じかな」

そう、ノートに記し、ベットに潜り込む。

ベットの温かさで、うとうととしてしまい、眠くなったので、そのまま寝る事にした。

こうして、今日の一日が、終了したのであった。

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