第8話
昼休みが終わり、俺は、午後の授業を受ける。
午後の授業は、先生に当てられたりもしたが、間違える事も無く、回答する事が出来た。
そんな感じに進んでいき、授業が終わり、放課後、いつもなら、校庭に行って、陸上部の部活をやりに行くのだが、今日は真っ直ぐ向かわず、ある場所を目指す事にした。
そして、目指した場所というのは、図書室である。ここに、攻略対象キャラの一人がいると、思われるので、そこに向かったのであった。
図書室内は、しーんと静まり返っていて、騒いでいる生徒が全く無く、本を読んでいる者や
ノートに何かを書いている者もいたりしている。
俺は、その中にいると思われる人物を探してみると……見つけた。
隅のスペースで、静かに読書している彼女を見つけた。この彼女の名前は、ゲームどおりだと、風見理子の筈で、俺と同じ二年生で、髪の色が、なんと緑色をしているのである。
自分の水色の髪と同じく、普通に考えて、ありえない色だよな……とは、思うのだが
というか……俺の色も理子の色も、はっきり言って校則違反ではなかろうか?とか考えるのだが、何にも言われないので、それが当たり前な感じになっているみたいである。
俺は、早速、風見理子に話しかけた。
「こんにちは」
「……こ、こんにちは……」
「あ、私、二年の西村舞って言うの、風見理子さんだよね?」
「あ、はい……風見理子ですが……わ、私に何か?と言うか……何故名前を知ってるの……」
「実はさ?理子さんに聞きたい事あってね?ちょっといいかな?」
「き、聞きたい事って一体?」
「ぶっちゃけてさ……私の幼馴染で、初崎孝之ってのがいるんだけど、知ってる?」
「あ、知ってます、前に、私が図書室に本を返しに行こうとした時に、声をかけてくれたのが、孝之君でした」
「そうなんだ、じゃあさ?孝之の事、どう思ってる?」
「どうって……?」
「好きかって事」
「え、ええ!?そ、そんな事を言われても……まだ、私……よく分からないです、そんなに会話しないし……」
「そう、でも、気になってはいるんじゃない?」
「ま、まあ、運ぶの手伝ってくれたし、優しい人なんだな……とは、思いましたが……まだ、好きかどうかは……、ちょっと分からないです、でも、何でその事を私に?」
「ちょっと気になっただけなのよ、あまり深い意味はないわ」
まあ、本当はこの子と、孝之をくっ付けるのもありか?とか、思っているのだが……
「そ、そうですか……」
「とりあえず、教えてくれて、ありがとね?あ、もし、孝之が好きだったら、どんどんデートに誘ってみたら?私は、邪魔するどころか、応援するわよ?」
「え・……は、はい……一応、考えときます……」
う~ん、見た目もそうだけど、思いっきり文学少女って感じかも?結構、可愛いし、しかもこの子、結構巨乳なんだよな……舞の体と同じぐらいのサイズじゃなかろうか?ちょっと聞いてみるかな?
「ところで……理子さんは、胸のサイズどのぐらい?」
「え……ええ!」
「私も教えるからさ?教えてくれない?」
「い、いえ……人に教えられるほどじゃ!」
「でも、大きいじゃない?」
ちょっと胸をもんでみると
「あ……あん……って、何するんですか!」
「ごめんごめん、やっぱり大きいわ~、私のももんでみる?」
「い、いえ!結構です!」
「そう……じゃあ私は、行くわね?邪魔したわね」
そう言って俺は、図書室から出て行く。
揉んだ感じ、少なくともDはあるとお思う。舞のサイズはFカップぐらいかなって感じだった。
あとは、やる事もないので、部活に行こうと決めて、一旦教室に戻る。教室に戻って、スポーツバックを持って、校庭に向かって、陸上部の練習をする事にした。
練習は、昨日と比べて、倍の量をやって、ちょっとと言うか、かなり疲れてしまった。
日が沈みかけ始めた頃に、練習が終わり、家に帰る為に帰宅する。
帰宅途中、孝之に出くわした。孝之は、着替えていて、私服であった。
「あ、舞、今、部活終わったのか?」
「そうよ?」
「そうか……なんか大変みたいだな?顔に出てるぞ?」
「え?そう?」
「ああ、倒れないように、ほどほどにしとけよ?じゃあ……本当は舞とデートしたいけど、用事があるしな?またな」
「何言ってるの……」
そう言って、孝之は、町の中に消えていく。
なんだ?心配してくれたのか?俺の事……
案外いいやつかも……って、俺は一体何を!?
慌てて、そんな考えをやめて、家に戻る事に決めたのであった。家に戻り、俺は、家の中にと入る。中に入ると、お帰りなさいと言ってきたのは西村舞の母親の、西村恵子さんだった。
「ただいま、お母さん」
「ご飯出来てるから、一緒に食べましょう?」
「は~い」
そう言って、リビングに向かう。
リビングに向かうと、テーブルの上に、もう既に料理が出来ていた。
「じゃあ、いただきます」
「いただきます」
父親の新三郎が見当たらなかったが、冷ますのもあれなので先に頂く事にした。
メニューは、ご飯にハンバーグに野菜サラダで、結構おいしそうで早速ハンバーグに手をつけてみる。
「うん、美味しい」
「そう、上手に出来てよかったわ、舞もこのぐらいなら作れるんじゃない?」
「そうかな……でも、そう言われると……そうかも」
「そうよ、今度、作った時に私に食べさせてね?」
「あ、うん」
そう言って、夕食を食べる。あまりにも美味しくて、おかわりをしてしまい、満腹になるまで食べた。食べ終わり、俺が向かったのは、浴室に向かう事にした。着てる制服を脱いで、下着姿になる。
この姿を鏡で見てみると、結構いいスタイルしてて、胸も小さくないので抜群のプロポーションじゃないか?とか、思ってしまった。
ず~っと鏡の前にいるのもあれなので、俺はブラとパンティーも脱ぎタオルを持って、浴室の中に入る。最初にシャワーを浴びる事に決めて、シャワーのノズルを捻り、シャワーを浴びる。もう何回もやってるからか、全く恥ずかしくなくなっていたのでスムーズに自分の体を洗う事にした。
自分の体を洗っていると、浴室の扉ががらっと開いて
「舞、たまには一緒に入りましょう?」
そう言って、恵子さんが浴槽に進入してきた。
「え、お、お母さん!?」
「たまにはいいじゃない?あら、舞……胸大きくなったわね?もしかして……孝之君に揉まれでもした?」
「そ、そんな事して貰ってないよ!」
つ~か、考えるだけでおぞましいんだが……
「そう、まあいいわ、じゃあ、体洗うの手伝ってあげるわね」
そう言って恵子さんが、俺の体を洗ってくれた。うわ、胸とか丸見えだった。よ~く比べてみると、恵子さんの胸はたゆんたゆんでお椀型でもなく、舞と同じかそれ以上のサイズ?とか、思ってしまった。
「あ、ありがとう」
「いえいえ、舞?彼氏が出来たら、私に内緒にしちゃダメよ?でも、一番ありそうなのは、隣の孝之君なのよね?舞は、毎朝起こしに行ってるわけでしょ?」
「ま、まあそうだけど……まだ私には、彼氏は必要無いって思う」
「そう?まあ、いいけどね、はい、ここは洗ったから、あとは流すだけね」
そう言って、シャワーを俺に浴びせてきた。
俺は、恵子さんの体をまじまじと見てて、結構綺麗な肌だよな……とか、ぼんやりと思っていた。一緒に浴槽に入り、逆上せないように注しながら、体を暖めていって、俺は、早くあがる事にした。恵子さんは「まだ入ってるわね?」と言って、風呂に残るみたいだった。
浴室からあがり、用意されている服に着替える事にして、着替える。
用意されていたのは、白色のパンティーに白色のブラ、白いパジャマで白で統一されていた。
まあシンプルでいいんじゃないか?とか思ったが
派手なのよりマシか……と思い、それを着ていく。着替えが終わり、自分の部屋に戻って、早速ノートを開いて、こう記す。
「四日目、今日は、他の攻略対象キャラと遭遇、あった感じでは、主人公に対して、好感度は未だ不明って感じ……もしこの中に孝之と恋愛する者が現れるのなら……私は、さりげなく応援しようと思う……ま、こんな感じかな?」
そうノートに記して、ノートを閉じる。
そして、目覚ましをセットし、明日の準備をして、ベットに入った。
この世界に来て、もうなんかなれちゃったな……とか思いながら、眠くなったので、瞼を閉じる。
こうして、今日一日が、終了したのであった。
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