第5話後日編
「ん~、晩御飯どうする?」
「そうだなぁ、今から買い出しも大変だし……」
みさきは戸棚をガサガサとしている。
彼もそう言って冷蔵庫を開ける。
「『赤いきつね』と『緑のたぬき』あるよ? あ、『ごつ盛り』もあるね」
いくつかのカップ麺を引っ張り出すみさき。
しかし彼は冷蔵庫から三食分が袋に入った生めんタイプの「マルちゃん焼きそば」を引っ張り出す。
そしてソーセージともやし、カット野菜や卵も出す。
「カップ麺も良いけど東洋水産はこの焼きそばも美味いからな、これでオムそば作ろうか?」
「ああぁっ! 食べる!! 焼きそばと言えばやっぱり『マルちゃん焼きそば』だよね? 一番おいしいもんね!」
「ああ、そうだな。うちもこれだけは常駐だもんな」
彼はそう言いながら手際よく調理を初めオムそばを作って行く。
そんな様子を見ながらみさきは「赤いきつね」と「緑のたぬき」を見てぽつりと言う。
「ごめんね、君たちは何時でも食べられるから、また今度ね!」
にっこりと笑いながらそう言い、又戸棚にしまい込むのだった。
赤いきつねか緑のたぬきか!? 日曜の昼に始まるハルマゲドン さいとう みさき @saitoumisaki
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます