第5話後日編


 「ん~、晩御飯どうする?」


 「そうだなぁ、今から買い出しも大変だし……」


 みさきは戸棚をガサガサとしている。

 彼もそう言って冷蔵庫を開ける。

 

 「『赤いきつね』と『緑のたぬき』あるよ? あ、『ごつ盛り』もあるね」


 いくつかのカップ麺を引っ張り出すみさき。

 しかし彼は冷蔵庫から三食分が袋に入った生めんタイプの「マルちゃん焼きそば」を引っ張り出す。

 そしてソーセージともやし、カット野菜や卵も出す。


 「カップ麺も良いけど東洋水産はこの焼きそばも美味いからな、これでオムそば作ろうか?」


 「ああぁっ! 食べる!! 焼きそばと言えばやっぱり『マルちゃん焼きそば』だよね? 一番おいしいもんね!」


 「ああ、そうだな。うちもこれだけは常駐だもんな」


 彼はそう言いながら手際よく調理を初めオムそばを作って行く。

 そんな様子を見ながらみさきは「赤いきつね」と「緑のたぬき」を見てぽつりと言う。



 「ごめんね、君たちは何時でも食べられるから、また今度ね!」




 にっこりと笑いながらそう言い、又戸棚にしまい込むのだった。

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赤いきつねか緑のたぬきか!? 日曜の昼に始まるハルマゲドン さいとう みさき @saitoumisaki

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