第18話 真島探偵事務所 その2
事務所の中をコーヒーの香りが漂っていた。
檜山は深雪の持ってきてくれたコーヒーを一口啜ってようやく人心地ついた。嵐のような琴美の登場に煽られ、まだプレートを握ったままだったということも、いま気がついたような有様だ。
貧相なプレートである。
探偵事務所などと書いてはいるが、もちろん檜山も真島も
最近でこそ世間の認知度も上がった
檜山や真島のようなプロの
もし賞金首を捕まえたのがシロウトだったとしても、最寄りの警察署に賞金首を連れていけば懸賞金管理センターからターゲットに掛けられていた懸賞金を貰うことができるのだ。
その賞金首となるターゲットにも二種類ある。
これに対して
報酬の差こそあれ、賞金首というのは意外に多くいるものだ。その辺の街中ですれ違った者が賞金首だったなんてことも珍しいことではない。
こうしてみると、
確かにターゲットはそのあたりを歩いていたりするが、何しろ懸賞金をかけられるような連中である。一般の人間の手におえるようなターゲットは少ないし、一般の人間で間に合うようなターゲットは当然報酬も少なくなる。
こんな不安定極まりないいいかげんな職業につくのはよっぽどの変わり者か警察OBぐらいなものである。
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