2012年4月6日(金)
2012年4月6日(金)
引き出しの整理をしていて、あるものを見つけた。
サイコロだ。
それも、ふたつ。
入手経路はまったく思い出せないが、プラスチックの感触が手に馴染み、意味もなく振ってしまう。
今日は金曜ロードショーで「紅の豚」を放送していたので、うにゅほと並んで観賞した。
CMの最中、手遊びでサイコロを振っていると、
「……わたしもふってみたい」
と、うにゅほが遠慮がちに言った。
大して面白いものでもないが、隣で何度も振られると、やってみたくなるのだろう。
うにゅほがマウスパッドの上に、そっとひとつずつサイコロを落とす。
これでピンゾロでも出てくれれば話の種になるのだが、目は1と6だった。
「なな!」
嬉しそうに、そう言った。
ああ、この子はなにが出ても喜ぶのだろうなあ。
そう考えながら、再びうにゅほの手にサイコロを握らせた。
出た目は、1と6。
「またなな!」
同じ目とは、珍しいようなそうでもないような。
CMはまだ終わらない。
うにゅほが三度投擲する。
2と5。
う、うーん……。
なんというか、なにもかもが半端だ。
サイコロをふたつ投げて、出た目の和が7になる確率は、1/6である。
それが三回続いたのだから、1/216。
凄い、のか?
うにゅほは喜んでいたようなので、それ以上は考えない。
とりあえず、紅の豚もうにゅほのお気に召したようなので、良かった。
「なんでポルコ、ぶたになったの?」
と聞かれたが、俺もよくわからない。
並んで思索にふけっていたら、いつの間にかエンディングが終わっていた。
※追記
日記をしたためながらサイコロを何度か振ってみたところ、6ゾロが連続で出た。
実に1/1296である。
確率って、けっこう適当だ。
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