2011年12月3日(土)

2011年12月3日(土)


やることがあったので、今朝はすこし早起きをした。

うにゅほと俺の生活サイクルは、数時間ほどずれている。

俺が眠っている時間帯に、うにゅほがなにをして過ごしているのか、興味があった。

いくら早起きと言っても、サイクルのずれは深刻だ。

俺が起床したころには、うにゅほはとっくに着替えを済ませていて、鏡の前で髪を梳かしていた。

「あ、おはよー」

と挨拶をされたので、こちらもおはようと返す。

早起きをしたことについては、特に触れてもらえなかった。

髪を梳かすのが面白そうだったので、目の細かい櫛を受け取り、うにゅほをソファの前へと座らせた。

俺自身はソファに腰を掛け、さらさらとした黒髪をいじる。

化粧もしなければオシャレにも興味のなさそうなうにゅほだが、髪の手入れだけは怠らないらしい。

ひと通り梳き終わった後、指で髪をくくり、色々な髪型を試してみる。

手鏡を覗きながらわいわいと遊んでいたところで、階下の祖母がうにゅほを呼んだ。

洗濯の手伝いを頼みたいらしい。

うにゅほはいつものように、くたびれた緑色のリボンバレッタを後頭部で留め、立ち上がった。

けれど、それでは面白くない。

俺はバレッタを外すと、髪の毛をまとめて側頭部に留め直した。

簡易的だが、サイドテールだ。

出来にそこそこ満足した俺は、うにゅほの背中を軽く叩いた。

うにゅほは笑顔で頷くと、軽い足取りで階下へと向かっていった。

その後、早起きが祟って睡魔に襲われ、結局いつもよりも遅くに目を覚ましてしまった。

なんとも情けない話である。

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