澄んだ青の核を砕く。毒素の濃度をはかる計測器が音をたてた

澄んだ青の核を砕く。毒素の濃度をはかる計測器が音をたてた。

「失敗ですね、博士」

棺に残された欠片を、少年が回収する。小瓶におさめて、月明かりに晒すと、燃料の代わりとなる。

「まいったな。浄化塔の魔女がいれば一発なのに」

「そんなに都合よくは目覚めないですよ」

「次に行こうか。アンリくん」


2023/4/2

星降る夜にさよならを

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