世界の果ての研究所で、"星"の再生がはじまる

「僕は、この星をまもらなくちゃ」

世界の果ての研究所で、"星"の再生がはじまる。幾度となく繰り返された延命治療は限界を迎えていた。孤独な青年の手の中で、深海の青がぱちりとはじける。かたちのよい指先が、鳥かごでねむる"星"の輪郭をなぞった。

「もうすぐ、あえるよ。僕の大好きな、……兄さん」


2023/3/31

星降る夜にさよならを

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