あの日、一番星をつかまえようとして、彗星に撃たれたのは、彼の方だった
きっと、これはいつものまぼろしで、君のぬくもりも、やさしい声も、作り物だと思い込んでいた。
「これでも、信じてくれないのかな」
「……冗談だろう」
エイプリルフールにはまだはやい。あの日、一番星をつかまえようとして、彗星に撃たれたのは、彼の方だった。
「君が生きているはずないじゃないか」
2023/3/28
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