ゆるやかに溶けていく熱が、君の存在をしらせてくれる
月明かりの降る夜だけが、僕たちにゆるされた世界だった。
薔薇の紅茶にはちみつを淹れて、ふたりでわかちあう。ゆるやかに溶けていく熱が、君の存在をしらせてくれる。
「今日はこのまま眠ろうか」
「もう少しだけ、話をしよう。月に住む研究者の話はどう。彼は、星のかけらから子供たちをつくるんだ」
2023/3/27
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