君がわざわいを呼んだとしても、僕はずっとそばにいる

君がわざわいを呼んだとしても、僕はずっとそばにいる。つめたい指先がくちびるをなぞる。

「……それ以上は、だめだよ。ブルークォーツ」

「こわいのか、アズライト」

悪戯めいた笑みを浮かべる君は、何も変わらない。僕の知っている親友そのものだ。

「君の核が壊れてしまう」

「とっくの昔に壊れてるよ」


2023/2/23

結晶庭園

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