“天使”の歌は、あたたかくて、やさしくて、どこか物悲しい不思議な旋律に満ちていた
それは誰もしらない歌だった。
“天使”の歌は、あたたかくて、やさしくて、どこか物悲しい不思議な旋律に満ちていた。 「これは祝福の調べだ。上位の者たちが歌うと、天に七色の橋がかかる」
僕は灰青の雲に覆われた空を見上げ、息をついた。人類は長い間、ほんとうの青を見ていない。
「次は何を歌おうか」
2023/2/16
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