あの日、僕はたったひとりの大切なひとを選んで、世界を破壊した
あの日、僕はたったひとりの大切なひとを選んで、世界を破壊した。
目覚めた直後のことは、あまり覚えていない。天高くそびえ立つ鉱石の塔を残して、すべてが、赤い海に沈んでいた。
僕を狂気の底からすくいあげたのは、かみさまの加護を受けた竜だった。
寂しそうにゆれる黄金の瞳が孤独を物語っている。
2023/1/1
その星の名はクロリス
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