碧い海を見ようと退屈な日常を飛び出した

碧い海を見ようと退屈な日常を飛び出した。

伯父の家から帰っていた弟を巻き込んで、いつもと反対側のメトロに乗り込んだ。

切符に刻まれた街の名前は知らない。

終点に近づくにつれ、窓の外にきらめく水面が広がっていく。

「兄さん、何処へ行くの」

「ホシノハテ。旧時代の海が、そのまま残っているんだ」


2022/10/29

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