この洋燈は、シリウスを導く光になるんだよ

ターコイズブルーの洋燈が届いた。

カノープスはさっそく灯をともし、中庭で青いゆらめきを楽しんでいる。

「鳥の街で発掘された色硝子なんだって」

「僕たちは、日が昇っている間しか動けないのに、灯りなんて必要なのか」 

少年の淡い髪色を青い影が覆う。

「この洋燈は、シリウスを導く光になるんだよ」


2022/9/21

星満つるギムナジウム

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る