あなた、可愛らしい顔をしているのに獅子の星を宿しているのね

「あなた、可愛らしい顔をしているのに獅子の星を宿しているのね」

「からかうな、アルフェッカ。また鳥籠に籠もったらどうする」

複数の足音。知らない声。“弟”は標本室から戻らない。

「せんせいになまえはもらった?」

僕の手に触れる熱を払い、中庭から逃げ出した。なにもかもが、ただ、恐ろしかった。


2022/9/1

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