長い旅の果てに出逢った彼は、たったひとつの星だった
長い旅の果てに出逢った彼は、たったひとつの星だった。先生の影に寄り添いながら、この聖域の均衡をまもっている。
「やあ、新入り。そんな場所で苦しくないのか」
「……僕に近づくな」
あの頃の僕は、まともに言葉も話せなかった。異国の音に怯え、心を閉ざしていた。
「其処は鳥籠だ。お前には毒だぜ」
2022/8/31
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