僕を送る"死神"が正式に決まった合図だった

遠くで教会の鐘が三度鳴る。僕を送る"死神"が正式に決まった合図だった。

やわらかな髪も、切れ長の睛も、僕にふれる指先さえも、白い。星葬師と呼ばれる彼らは、星の子どもを宙へおくる死神だ。

色彩をとらえられない僕の睛は、想像で補うしかなかった。

「君、名前はあるの」

「……さあ、わすれたよ」


2022/8/15

ほしおくりの唄

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