小瓶の底に天青石のかけらを敷き詰め、指先ほどの星明かりであたためる

星の子どもは冬に弱い。

小瓶の底に天青石のかけらを敷き詰め、指先ほどの星明かりであたためる。全天でいっとううつくしい青星があれば、なお良し。けれど、“彼”は少年の傍から離れなかった。

「強がるなよ。三等星のあかりでも、ないよりマシだろう」

「此処でいい。……休むだけなら、充分さ」


2022/5/28

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