起きたら、一緒に考えようか

「眠りたければ、……眠ってもいいんだ」

星のささやきさえも溶けてしまいそうな、濃紺の夜天が広がっている。"弟"は兄にホットミルクのカップを渡し、微笑んだ。

「なんだかねむれないんだ」

「明日の授業、どうなっても知らないぞ」

そうだね、と顔を見合わせ笑いあう。

「起きたら、一緒に考えようか」


2022/4/4

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