気高き青い瞳の主は、もうこの世界のどこにもいない

なつかしい旋律を口ずさむ。なないろの月が浮かぶ夜、兄がうたってくれた子守唄。兄は星の聲をきく神子だった。星と人をつなぎ、神の化身である竜とこころをかよわせる。気高き青い瞳の主は、もうこの世界のどこにもいない。彼を知る竜は世界の果てで待っていた。ふたたびこの星に命が満ちる朝を。


2022/3/31

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