彼はたましいの運び屋だ。星の舟に乗って、宇宙をめぐり、儚きいのちを救っている

夜天に広がる青に溶ける。濃紺は、深海の蒼とまざりあって、やがて境界線すら曖昧となる。いつか、君のもとへたどり着くよ。星を宿した少年が、ねむる友の頬を撫でた。長い旅になりそうだ、とコートの裾を翻す。彼はたましいの運び屋だ。星の舟に乗って、宇宙をめぐり、儚きいのちを救っている。


2022/3/11

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