絶望に彩られた階段をのぼっている

絶望に彩られた階段をのぼっている。少年の手の中で星がまたたく。

旧世界の青い海からうまれた星のこどもだ。友をうしない、師とわかれ、家族の声がきえても、そばにいてくれた、たったひとつの燈。

いつまで続けるのかと、星が問う。

「僕が僕である限り、どこまでも上っていくさ。茨の道だとしてもね」


2022/3/10

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