僕の意識は、ゆるゆると輪郭を失い、正気すらもわからなくなって消えていく

黒い嵐がやってきて、僕の身体は粉々になる。星の光すら届かない深い闇の底へ灰のようにおちていく。僕の残骸を待ち受けているのは、無数の骸の手だ。大人になれなかった子供たちの、かなしい指先が、最後の灰をうけとめる。僕の意識は、ゆるゆると輪郭を失い、正気すらもわからなくなって消えていく。


2022/2/16

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