未完成ビブリオテクに4000冊目の物語がおさめられる

凍て星のささやき。星と花の聖域。鉱玉標本の回顧録。未完成ビブリオテクに4000冊目の物語がおさめられる。

機械人形たちは月の雫を溶かした曹達水で祝杯をあげた。

「鉱玉船の少年たちにもふるまおう。長旅で疲れているだろうから」

兄弟は顔を見合わせて笑いあう。

「明日は、どんな物語が届くのだろう」


2022/2/5

未完成ビブリオテク(140SS 4000話)

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