何十年、何百年、何千年経とうとも、この庭園に終わりはない

弟は花が好きだった。

彼が眠る柩を花で飾ることにした。

何十年、何百年、何千年経とうとも、この庭園に終わりはない。弟が目覚めるその日まで、毎日花を届けた。

「翼がすり減ってしまうよ、デュモルチェライト」

「ベラクルスアメシスト、手伝ってくれ。今日は虚の谷にいく」

「……仕方ないな、君は」


2022/1/10

結晶庭園

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