星の核を食べるなんて、どうかしてる

「星の核を食べるなんて、どうかしてる」

形の良い指先を黒曜に向け、白銀が声をあらげた。

「10年前にも同じことを言われたな」

「君は成長というものを知らないのか」

鉱玉病の薬を運ぶ宇宙船は、母星の周回軌道にのった。じきに青き星にたどり着くだろう。

「少しくらいいいだろう。皆にも分けてやろう」


2021/12/31

鉱玉少年

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