シリウスの核の損傷は激しく、何百年も眠りについていた

少年の指先が白紙の頁をなぞる。月満ちる日に目覚める親友の名が刻まれるはずだった。

「先生、今年は目覚めるよね」

「ええ。核の修復は終わりました。あとは祈りを込めるだけです」

シリウスの核の損傷は激しく、何百年も眠りについていた。

彼を治せるのはルノ・ルミナスだけだ。

「さあ、祈りましょう」


2022/1/1

星満つるギムナジウム

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