侵食が進めば、もう二人ではいられない

結晶花が音をたててふれあう。

二人で夜天を眺めるのは、はじめてだった。

どちらが先に鉱玉に喰われるか、賭けをした。

侵食が進めば、もう二人ではいられない。星護たちがやってきて、僕らは鳥籠にいれられる。

「君が先に逝ったら、護符をつくるよ」

「じゃあ、僕は星にしよう。あの空に縫い付けるのさ」


2021/12/21

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