暗めな世界観が好みな人にはおすすめ

 この作品は、私が読んでいて、冒頭からかなり暗い、というよりも貧富の差がはっきりと表れている世界観のもとで構成されている作品だと感じました。
 しかし、主人公の一人であるノラは、そんな世界において、ある種の希望を抱き、生きるということに全力で挑んでいる人物です。そして、理不尽な世界を己の目で見て、感じ、成長していきます。その様は、読んでいる人たちの心をきっと動かしてくれることでしょう。
 私自身、ノラの生き方には尊敬するところがあり、非常に勇気をもらっています。

 ちなみに、私一押しの登場人物は騎士団長のラルドスです。