1.5話 俺、女の子の生活を始める
目が覚めると知らない天井が見えた。
「ここは…」
喉に違和感がある。声が変わっている。両手を見ると、それは小さい人形のような可愛らしい手だった。木造の部屋には、1つ姿見があった。身軽な体を動かし、その前に立ってみた。
そこに立っていたのは黒髪の美少女だった。
「はぁ…」
俺は決して女が嫌いな訳では無い。人間には男だろうが女だろうが、有能な奴と無能な奴がいる。女は特にその見分けが簡単だ。俺は女がタラタラ流す欲望とかクソみてぇな醜さが嫌いなだけだ。それを持たない奴の方が珍しいからこそ、女を嫌悪しているのだが。
これが俺への罰と言うなら当たりだろう。どんな姿であろうと俺は俺だ。あるがままに流されるのが筋だ。
女の体になったからとはいえ不便はない。特に興奮もしない。一応、生前の俺には可愛い妹がいた。よく風呂にも入れてやったから女の身体というものを知っている。
「よし!」
俺はここで健気に働く宿屋の娘を演じることにした。元の俺には似合わない笑顔を作り、話す。
「いらっしゃいませ!」
元クズ男は村娘に転生させられたのでハーレム冒険者になってやったら心が変わったような気がした 虚無~うつな~ @endenemy
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