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 普段は閑散としたこの公共広場に人が密集して、スペックは十分のパソコンがかくつく。

チャットの文字なんかは重なって何を言ってるのかわからないし、ログを確認しようにも爆速で流れてしまっている。

しかし、みなが何を言いたいのかはわかる。長年続いてきたこのゲームに対する感謝である。

僕が中学生のときに始まったこのMMO、世界が無限に広がって見えた。

様々な人たちと交わす会話、夢中になっているこのゲームについて夜通し話し合った。

いつまでもこうしていたいと願ったあのころ。

時計の針は止まらず、時代は流れて、はみ出していった時代の遺物は消えていく。

やがて時間になり、長らくの間ご愛顧いただきありがとうございました。というセリフがポップアップされた。

これを閉じればもう……人々の記憶に残り、懐かしむ存在となったこのゲームを、いつまでも眺めていた。

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