偽薬

偽薬

僕は人に影響を与える人に成りたい

皆が優しく強く隣人を愛せる様な世界になれば良いなと思う ただキリスト教の教えのように神を信じ 神を試してはいけない そんなことは言いたくない

だから いまから自分語りをします

僕はただ空っぽな人間だ

装丁された皮の厚いまっさらな本にただあるかないか 記録するに足らない日記を付けただけの言わばシガーピル居てもいなくてもいい存在なんだ

だからこそ 僕は何処にでも居られるし 何処に居る必要も無い

ただそこに居るから 辻褄を合わせる為に呑み込まれ解（ほど）けてなくなる

そう 思いたいが

そうさせてくれない人達もいる

僕はその人達を大切にしたい

なんの効力もない僕を

プラセボ効果で

思い込みで 想いを込めてくれるそんな人達が僕には居る

それが堪らなく嬉しく

そして僕にとっての思考の選択肢を増やすノイズとなる

僕はその人達 一人ひとりに

合った形の僕に成りたい

でもそれは叶わない

それは僕の力不足が原因なのが1つそして もう1つは僕は空っぽで1人っきりで本当のオンリーワンな親愛を親なんかより周りの人間なんかより恋人なんかより総てを掛けて愛してくれる人は居ないと解ったからなのかもしれない 言い切りの形に出来ないのも自分の自信の無さを際立たせるようでかなわないし 僕もそうやって全てを投げ打ってでもなんて言えない いや言ったことあるしそうしている まぁ冗談半分で言ってるように聞こえるかもしれないが 本当に本当に僕にしか出来ないこと 僕以外にもできること なんでも頼まれたらしてあげたい

ただそれに見合う代償は

しっかり払って僕のことを今以上に愛して欲しい 頭を撫でるとか ハグとか 添い寝とか 労いの言葉とか 僕の書いたものを読むとか そんな 愛を愛で返すほぼ無償の愛がほしい

形なんてなくても 見えなくても 触れなくても 解る 僕は愛されている ただそれだけじゃ足りないの もっと近くで 手の触れる距離じゃなくて 心の触れる距離で居たい

だから 僕はこうやって

自分をさらけ出せるだけ

さらけ出す

人と居る時には進めない

言葉にできない言葉を

1人でつらつらと書き連ね

より深く僕を知って欲しい

誰かの体の中で解ける前に

僕が僕で居られなくなるなんてことがないように 僕は今日も自分を大切に生きる

だから 僕が必要な時

僕を飲み下して欲しい

その時にはきっと力になるから